「不満」と「不安」の違いとは?分かりやすく解釈

「不満」と「不安」の違い違い

この記事では、「不満」「不安」の違いを分かりやすく説明していきます。

「不満」とは?

「満足」「満」に打消しの「不」が付き「不満」

その漢字の意味通り、満足しないこと、物足りないこと、と意味する言葉となります。

今の状態に満足することができない、予想と違っている、思い通りにならない、などといった状況において、人々は「不満」を抱える、抱くものとなります。

同じような意味を持つ言葉には、「不同意」「不賛成」「異存」「不許可」「非難」「難色」「不満足」などがあります。

対義語は、十分に満たされているといった意味の「満足」です。


「不満」の使い方

「不満」は、「不満に思う」「不満を抱える」「不満が大きい」「不満を覚える」「不満を吐き出す」「不満を解消する」「不満を感じながら」といった使い方があります。

そのほか、「不満な表情」「不満の文字」「不満の意」「不満顔」「不平不満」「不満げ」「いわれのない不満」といった言葉もあります。


「不安」とは?

「安心」「安」に打消しの「不」が付き「不安」

その漢字の意味通り、心配なようす、気がかりなことがあり落ち着かないようす、を意味します。

「不安」の場合、何に対して、どのように「不安」なのか、明確でない場合も多く、漠然とし今抱えている「不安」に対し、どのように対処すれば良いのかわからないといったことも少なくありません。

「不安」の場合、今後のことを心配することとなり、何か悪いことが起きるのではないかと心配で仕方がない、といった状況を意味する言葉となります。

同じような意味を持つ言葉には、「不穏」「動揺」「混乱」「冷や冷や」「心配」「懸念」「胸騒ぎ」「悩ましい」などがあります。

対義語は、「安心」です。

「不安」の使い方

「不安」には、「不安に思う」「不安な気持ちになる」「不安を抱く」「不安に襲われる」「不安を消す」「不安が残る」「不安がなくなる」「不安が吹き飛ぶ」などといった使い方があります。

そのほか、「不安の影」「不安のあまり」「不安な時代」「不安感」「社会不安」といった言葉もあります。

「不満」と「不安」の違い

「不満」「不安」には、感じている気持ちの内容が異なります。

「不満」の場合、満足することができない気持ちを意味し、「不安」の場合は、安心できない気持ちを意味しています。

どちらも、人が悩んだり、迷ったり、といった際に用いられる言葉ですが、その気持ちの内容に大きな違いがある、そんな言葉となります。

「不満」の例文

・『不満ばかり口にしていても、何も解決しません。』

・『少し不満な点が残しますが、このまま続けて行きたいと思います。』

・『社員一同、社長に対する不満が大きくなっています。』

・『どれだけ不満な顔をしても、お願いしたことは最後までして頂きます。』

「不安」の例文

・『受験日の当日、先生の顔を見ることで、受験に対する不安が一気に吹き飛びました。』

・『独身の私は、将来のことが不安で仕方がありません。』

・『昨夜は受験の不安に襲われ、なかなか、眠ることができませんでした。』

・『試合に対する不安を打ち消すため、今は一生懸命練習するのみです。』

まとめ

「不満」「不安」も、ないに事たことはありません。

しかし、多くの人が何らかの「不満」「不安」を抱えて生きているとも言え、その中でも「不満」の方は攻撃的な一面を持つ、そんな言葉となります。

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