「不釣合い」とは?意味
「不釣合い」の意味は「ふさわしくない2つのもののこと」です。
2つのものが同じ立場にあるのですが、バランスが悪くて1つのものに対してもう1つのものがふさわしくないことを言います。
ものの見た目のことを表すこともあれば、人間関係を表すこともあります。
「不釣合い」の読み方
「不釣合い」の読み方は、「ふつりあい」になります。
「不釣り合い」と送り仮名を入れることもあります。
「不釣合い」の言葉の成り立ち
「不釣合い」は「釣り合い」に否定の接頭語「不」がついた言葉です。
「釣合い」とは「均衡を保つこと」「バランスを取ること」という意味で、元は物理や構造力学使われていた用語でしたが、段々と日常会話に使われる様になったのです。
「不釣合い」と「不似合い」の違い
「不釣合い」と似た言葉に「不似合い」があります。
「不釣合い」は「調和がとれない」「バランスが悪い」という意味で、お互いのバランスが悪いことを表します。
「不似合い」は「片方に対してもう片方が見合っていないこと」という意味です。
2つのものを比較しているか、1つのものに対してもう1つのものを評価しているか、という違いがあります。
「不釣合い」の表現の使い方
「不釣合い」の表現の使い方を紹介します。
文法的な使い方
「不釣合い」は名詞形で、文末に使う時には形容動詞として「不釣合いだ・である」になります。
形容詞として使う時には「不釣り合いな〇〇」になり、副詞として「不釣り合いで」と使われることもあります。
恋愛に対して使われる
「不釣合い」は恋愛の男女関係についても使われます。
お互いの家柄や価値観などが全く違う時に「不釣合いなカップル」と言われます。
ネガティブな意味ですが、それが原因で破局してしまうケースと、ギャップを乗り越えて幸せになるケースがあります。
「不釣合い」を使った例文と意味を解釈
「不釣合い」を使った例文とその意味を解釈していきます。
「不釣合い」を使った例文1
「この部屋にこの家具は明らかに不釣合いだ」
狭い部屋に大きすぎる家具を入れたり、モノトーンの部屋にゴージャスな家具を入れるなど、調和していないことを表します。
「不釣合い」を使った例文2
「あの人はあなたの相手としては不釣合いだと思う」
女友達に対して、片想いの異性がいるけれどもバランスが悪そうなので、恋人にしない方がいいとアドバイスしています。
「不釣合い」の類語や類義語
「不釣合い」の類語や類義語を紹介します。
「月とスッポン」【つきとすっぽん】
「2つのものが著しく違っていて比較にならないこと」という意味です。
月もスッポンも形は丸いのですが、全く違っているということからきています。
「美女と野獣」【びじょとやじゅう】
「女性に対して男性が見劣りすること」という意味です。
フランスの民話に出てくる「野獣に魅入られた美女」から来ています。