この記事では、「主役」と「主演」の違いを分かりやすく説明していきます。
「主役」とは?
「主な役」と書いて「主役」。
劇や映画、ドラマなどで主人公を演じる人を指す言葉です。
そのほか、ある事柄における主な役割、役目の人も指し、何かものごとにおいて、中心人物となる人を「主役」と言います。
そして、「主役」は名詞です。
そんな、「主役」は、「メインキャスト」や「メインキャラクター」をはじめ、「主要な人物」、「主役の人物」などと置き換えることができます。
「主役」の使い方
名詞になる「主役」は、何かの「主役」といった使い方が多く、「パーティーの主役」や「女性が主役」、「狂言の主役」などとなります。
そのほか、「主役を務める」、「主役を演じる」、「主役を引き立てる」などといった使い方となり、決して、「主役する」といった使い方は行いません。
「主演」とは?
「主に演じる」と書いて「主演」。
演劇や映画、ドラマなどで主役を演じることを「主演」と言います。
演劇や映画、ドラマなどにおいて、たくさんの役がある中、その物語の主となる役を演じることが「主演」です。
また、この「主演」は動詞として使用されることもあります。
そんな、「主演」は、「主役」同様、「メインキャスト」や「メインキャラクター」をはじめ、「主要な人物」、「主役の人物」などと置き換えることができます。
「主演」の使い方
「主演」には、「主演俳優」や「主演女優」、「○○主演映画」といった使い方のほか、「人気俳優が主演を務める」や「主演する」などといった使い方もあります。
「主役」と「主演」の違い
同じ意味として用いられることが「主役」と「主演」。
決定的な違いは、「主役」は名詞で、「主演」は動詞としても用いられることができるというものとなります。
また、「主役」は、主となる役を演じる人を指す言葉で、「主演」は、主となる役を演じる、といった違いもあります。
「主役」の例文
・『子供が今度の学芸会で主役を演じることになりました。』
・『私は、主役よりも主役を引き立てる役の人にいつも興味を持ってしまいます。』
・『大好きな小説が映画化されたが、どう考えても主役がミスキャストとしか思えない。』
・『今日のパーティーの主役は、この日、誕生日を迎える○○さんです。』
「主演」の例文
・『大好きな俳優が主演する映画を見に行ってきました。』
・『今回の映画の主演は誰ですか。』
・『主演男優賞の発表が今夜行われます。』
・『この休み中に、大好きな女優の主演映画をすべて見るつもりです。』
まとめ
同じ意味合いで用いられることが多い「主役」と「主演」ですが、以上のような違いがあります。
それを踏まえた使い分けを行い、また、「主役」は名詞のみで、「主役する」といった使い方は間違いであるということを理解し、この場合は、適した使い方となる「主演する」を用いるようにすることが大切です。