この記事では、「二次元」と「異次元」の違いを分かりやすく説明していきます。
「二次元」とは?
「二次元」の「次元」とは、空間の広がりをあらわす一つの指標です。
空間の次元では、次元が一つだけの場合、線になります。
長さだけが存在して、それ以外の広がりはありません。
次元が二つある場合には、「二次元」となり、縦方向と横方向のような平面的な広がりのある空間を表します。
「三次元」なら、それに奥行が加わり立体的な空間になります。
立体的な空間のなかにある点を指し示すためには、「三次元」が必要になります。
平面の、画像、絵画、図面、地図などが、「二次元」だといえます。
また、漫画やアニメーションのキャラクターなどについて、「二次元」と表現することがあります。
キャラクターが絵によって表現されているからです。
それに対し、アイドルなどの実際にいる人に対しては、「三次元」と呼ばれることがあります。
また、コンピュータ言語においては、変数が二つあるときに「二次元」を使います。
また、量を表すときに使われる次元では、長さを“L”質量を“M”などで表現します。
「二次元」の使い方
話し言葉で「二次元」というときには、アニメなどのキャラクターを指すことが多くなります。
「二次元のキャラクターを好きになる」「二次元コンプレックス」などと、使います。
「二次元の表」や、「二次元バーコード」などと、次元が二つあるという意味で使われることもあります。
「異次元」とは?
「次元」は、空間の広がりをあらわす指標ですが、世界の構造を意味することもあります。
よって、「異次元」とは、異なる次元、違う次元に存在する別な世界という意味になります。
文学的な異世界と、数学の次元の概念が結びついている言葉だといえます。
SF文学のテーマとして取り上げられ、広く一般的に使用されるようになりました。
比喩的に、通常とは全く違う考え方を指すこともあります。
その場合には、「異次元の発想」などと、使用します。
「異次元」の使い方
異なる次元や、違う世界を表すときに使用します。
「異次元世界に行く」などと、使用します。
また、通常とは全く違うステージに立っているときや、考え方などに使うこともあり、「異次元レベルの天才」「異次元の考え方」という言い回しもします。
「二次元」と「異次元」の違い
「二次元」は、次元が二つあるもの、平面を指します。
また、漫画などを表すこともあります。
それに対し、「異次元」は異なる次元に存在する違う世界という意味になります。
比喩的な表現では、通常とは全く違うということを表すときに使います。
「二次元」の例文
・『算数の宿題で、二次元の表を作成した』
・『二次元に夢中になりすぎて、キャラクターが現実に存在しているような気がする』
・『二次元オタクの人に好きになってもらうためには、大変な努力が必要だ』
・『二次元バーコードは、いままでのバーコードに比べ、情報量が大幅に増加している』
「異次元」の例文
・『異次元の金融緩和の結果が出る』
・『彼女たちは、異次元では、いまも幸せに暮らしているのだろうか』
・『彼は、異次元レベルの運動音痴なので、運動させてはいけません。』
・『まるで異次元空間に入ったかのように、道が分からなくなってしまった』
まとめ
「二次元」と「異次元」は、いろいろな意味で使われる言葉です。
違いを知って、役立ててください。