この記事では、「井戸水」と「地下水」の違いを分かりやすく説明していきます。
「井戸水」とは?
井戸の水のこと、井戸からくみ上げた水のことです。
井戸とは、地下にある水をくみ取るために、地面を深く掘ったものです。
どこにでも掘れるものではなく、地下に水があると思われる場所に作られます。
穴を掘るためには専用の道具が使用されます。
井戸には深さが必要で、スコップなどを使用して掘るのは非常に時間がかかります。
井戸を掘る方法には、パーカッション工法、ロータリー工法、エアーハンマー工法の3種類があります。
掘っていくと水が出てきます。
泥水なのでこれを取り除き、泥壁を崩して井戸内に地下の水を誘導します。
このようにして井戸が作られ、そこから得られる水が「井戸水」です。
災害時、蛇口をひねっても水がでなくなることがあります。
このようなときでも、この水なら使用が可能です。
電気を使用してくみ上げるものだと、電気が使えないと水をくみ上げることはできませんが、そうでない形のものなら水を得ることができます。
「井戸水」の使い方
地中深くまで穴を掘って水を得られるようにした場所にある水を指して使用する言葉です。
井戸の中にあるものは、そこから得られるものだけをいいます。
「地下水」とは?
広義には地面の下にある水のこと、狭義には地中の岩石のすきまや割れ目などにたまっている水のことです。
雨が降ると地中にしみこんでいきます。
地中には水がしみこみにくい層があり、そういった部分には水がたまります。
このようにして水がたくわえられます。
水がたまるまでには、長い年月がかかっています。
水が一か所にたまっていられる年月は、地域によって異なり、短いものだと2年ほどです。
地上は太陽熱などの影響で温度変化が激しいですが、地中は温度の変化が少ないため、この水は水温が安定をしています。
「地下水」は飲料やかんがい用水などとして利用されています。
しかし、水を使用しすぎてしまうと地盤沈下が起こる恐れがあります。
また、農薬などが地下にしみこみ、水の中に農薬が混入している可能性があり、安全面に心配があります。
「地下水」の使い方
地下にある水を指して使用する言葉です。
どの程度の深さの場所にあるかは問いません。
「井戸水」と「地下水」の違い
前者が指しているものは地面の下にある水ですが、井戸から得られるものをだけを指しています。
後者は地中にためられている水のことです。
「井戸水」の例文
・『井戸水を使わせてもらってもいいですか』
・『井戸水を飲む』
・『井戸水を使ってスイカを冷やす』
・『井戸水をくみ取る』
「地下水」の例文
・『地下水を畑の作物を栽培するために使用する』
・『地下水がなくならないように気をつける』
・『地下水がどこにあるか探す』
・『安全な地下水か検査をする』
まとめ
2つの言葉は地面の下にある水を指しています。
違いは井戸というものを作っているのか、作っていないのかという点です。