この記事では、「人並み」と「月並み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人並み」とは?
「人並み」とは、人と同じ程度。
つまり、世間一般の人と同じ程度を意味する言葉です。
世間一般の人とは、普通の人を意味し、暮らし方などが普通の人と同じ程度が「人並み」となります。
そのため「人並み」は、「世間並み」とも言い換えることができ、そのほか、「平凡」や「平均的」、「一般的」、「普通」、「当たり前」などといった類語があります。
また、英語で「人並み」は、「People are not the same」と言います。
「人並み」の使い方
何が「人並み」なのかを表す使い方が多い「人並み」。
例えば、「人並みの生活」や「人並みの暮らし」、「人並み以上」、「人並みの幸せ」などとなります。
「月並み」とは?
新鮮味がなく、ありふれていること、平凡なことを意味する「月並み」。
「月並み」には、平凡すぎてつまらない、などといったマイナスなイメージがあります。
また、「月並み」には、毎月決まって行われること、月に一度あること、といった意味もあります。
そのため、「月並み」は、「何の変哲もない」や「ありふれた」、「平々凡々たる」、「ありきたり」などと言い換えることができ、英語で「月並み」は、「The month is the same」と言います。
「月並み」の使い方
「月並み」の場合、「月並みですが」といった使い方が多く、そのほか、「月並みの感想」や「月並みの質問」、「月並みの考え」、「月並みの発想」、「月並みの表現」などがあります。
「人並み」と「月並み」の違い
「並み」。
つまり、普通といった意味では同じ意味を持つ言葉ですが、「人並み」と「月並み」とでは、「並み」の内容に違いがあります。
「人並み」の場合は、世間一般の人と同じ程度といった意味があり、生活レベルや能力などが、世間一般並みといったことを意味します。
一方、「月並み」は、新鮮さがなく、ありふれていることを意味し、意見や感想などに新鮮味がないといったことを意味します。
このような違いが両者にはあります。
「人並み」の例文
・『私は娘には、人並みの幸せを手にしてほしいと願っています』
・『彼には、人並み外れた才能がある』
・『私は、借金返済に向け睡眠時間を削って人並み以上に働く決意をしました』
・『何でも人並みにできる私の悩みは、何か特化してできることがないことです』
「月並み」の例文
・『月並みの発想では、コンペに勝つことなどできない』
・『このような月並みの商品ではなく、何かお客様に印象を与える商品開発をしてください』
・『月並みなことしか言わない彼に興味はありません』
・『月並みな努力では、この試合に勝つことはできません』
まとめ
「人並み」の場合、あまり、ネガティブに用いられることはありませんが、「月並み」の場合、少しネガティブに用いられる事が多い言葉です。
その違いも含め、使い分けには注意が必要です。