この記事では、「人影」と「人陰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人影」とは?
「人影」とは、影の形が人間であるように見えることや、人そのものからできた影のことです。
つまりは、人以外のもの、例えば人の形をしている看板などに影ができた場合、その影は人の形を模しているため、「人影」になり、必ずしも、「人影」の影は人を原点に構成される必要性はないのです。
また、影とあるように、太陽のように明るい物体があるが故生み出された影があるからこそ発生するのが「人影」になりますので、「人影」は明かりとなるものがあり、かつ人の姿をした何かが潜んでいる必要性もあります。
「人陰」とは?
「人陰」は、人の後ろに隠れることです。
この陰は隠れて見えなくなる陰のことを指し、暗い場所に潜むことも意味します。
つまり、陰という言葉の意味は、暗くて日が当たらないことを指し、人の陰は、人の後ろや横に隠れることを指し、その場所は日が当たらないという解釈になるのです。
「人影」と「人陰」の違い
「人影」と「人陰」の違いは、暗くて日が当たらない場所であるか、人の姿を模している影であるかです。
「人陰」は、実は影とは全く関係がない事柄を示しており、こちらは暗い場所で日が当たらない場所です。
一方、「人影」は、太陽の光によって映し出された影であるため、暗い場所ではなく、明かりがあり、明かりにより投影されたものであるという違いがあります。
「人影」の例文
・『暗い夜道に人影がある』
この例は、暗い道の中に若干の明るさとなる外灯のようなものがあるのか、人の形をしている影があるという例です。
「人影」は、明るさがあって初めて成立しますのでこの例の場合、外灯のように何かしら明かりとなるものがあるということになります。
「人陰」の例文
・『人陰に隠れる』
この例は、人の後ろか横に隠れるという意味です。
何故、「人陰」が後ろに隠れることになるかですが、これは、陰という部分が暗がりの中に潜むことを意味するため、人の後ろに隠れた場合、太陽の光が当たらないという解釈上、「人陰」は人の後ろに隠れることを指すのです。
まとめ
「人影」と「人陰」の違いは、太陽の光等で構成されている影が人の形をしているかどうかと、人の後ろに隠れることであるという違いです。
「人陰」は人の後ろ側は暗く、太陽が当たらないことになるため、その場所に隠れることを「人陰」と呼びます。
ですが、「人影」は、太陽の光などの明かりがあって初めて成立し、人の形をしている影ができることであるため、根本が異なります。
つまり、隠れることは「人陰」になり、こちらの言葉の陰は、陰口など見えない物であるという意味を持ちますが、「人影」側の影は、太陽のような明かりで作り出される投影物です。
その投影物が単に人のように見えれば、「人影」で実際にそれを作り出す元となっている物は人でなくとも何でもよいのです。