「介護」と「福祉」の違いとは?分かりやすく解釈

「介護」と「福祉」の違いとは?違い

この記事では、「介護」「福祉」の違いを分かりやすく説明していきます。

「介護」とは?

「介護」は(かいご)と読み、 高齢者や障害者、病人などを介抱することを言います。

「介護」と似た意味に、「看護」(かんご)があります。

「看護」は、けが人や病人の手当てや世話をするということです。

例文:「手厚い看護を受けられた」
「看護」は、「けがや病気の治癒をサポートをすること、その経過を観察すること」の意味があります。

それに対して、「介護」「日常生活を快適に過ごせるようにサポートする」意味合いが強く出ています。

「介護」の例文
例文1:「仕事で疲れていたが、家に帰れば、寝たきりの母を介護しなければいけない」
例文2:「もう、一人きりで介護することは難しい」
例文3:「日本では、介護保険制度が導入されている」


「福祉」とは?

「福祉」は(ふくし)と読み、 公的な配慮やサービスによってすべての市民が等しく受けることのできる最低限の充足や安心を言います。

幸福な生活環境を社会的援助よって作り出そうとすることです。

「福祉」と似た言葉に「福利」(ふくり)があります。

「福利」は幸福と利益を表します。

例文:「福利厚生が就職の決め手となった」
「福利厚生」(ふくりこうせい)という言葉があります。

「福利厚生」とは、企業が従業員とその家族に提供する給与以外の報酬・サービスのことです。

このように、
「福利」は、生活環境における幸福と利益をさすのに対して、 「福祉」は、幸福に暮らせる、生活環境のための「社会的制度」を言います。

「福祉」の例文
例文1:「福祉施設には種類と特徴がある」
例文2:「ひとり暮らしの老人の受けられる老人福祉の内容が知りたい」
例文3:「福祉の在り方について考えなければいけない」


「介護」と「福祉」の違い

「介護」「福祉」の違いを、分かりやすく解説します。

「介護」:高齢者や障害者、病人などを介抱する。

「福祉」:公的な配慮やサービスによってすべての人が等しく受けることのできる社会的制度。

という違いがあります。

「福祉」は、障害者や病人、介護が必要な人だけではなく、すべての国民が対象です。

「介護福祉士」(かいごふくしし)と「社会福祉士」(しゃかいふくしし)という国家資格があります。

「介護福祉士」の仕事内容は、は高齢者や心身のいずれかに障がいがある方の身体介護を行っていくことです。

それに対して、「社会福祉士」の仕事は年齢や性別、障がいなど問わず、生活を送る上で何かしらの問題がある人々すべてに対し、相談や助言をします。

「福祉」の中に「介護」が含まれるイメージが広がります。

まとめ

今回は、「介護」「福祉」の違いを説明しました。

「介護」:高齢者や障害者、病人などを介抱すること。

「福祉」:公的な配慮やサービスによってすべての人が等しく受けることのできる社会的制度で、すべての国民が対象。

という違いがあります。

「介護」「福祉」二つの意味の違いを知って、覚えておくことで、間違いのない会話をスムーズに行うことができます。

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