「仮想現実」や「拡張現実」の技術について、聞いたことはあるけれど、違いがよく分からない方はいませんか。
分かりやすく説明します。
「仮想現実」とは?
「“Virtual Reality”(バーチャルリアリティ)」略してVRのことを、日本では「仮想現実」と呼びます。
「仮想現実」は、現実ではないことを現実のように感じさせる環境をつくる技術です。
人の感覚に働きかけ、3次元空間の中に利用者の身体を投影し、仮想空間への投入感を感じさせます。
身体にゴーグルを装着し、映像を見せることや、ヘッドフォン等による聴覚への刺激、手袋型の装置が主になっています。
「拡張現実」とは?
「拡張現実」とは、ARの日本語訳です。
ARとは、「“Augmented Reality”(オーグメンテッドリアリティ)」の略で、実在する風景にバーチャルな情報を表示することで、現実の世界に反映又は拡張するものです。
現実世界が主で、それにデジタル情報を重ね合わせ、仮想的に拡張していきます。
実際の現実の情報よりも、強化したり増強したりした情報を提供することから、強化現実や増強現実と呼ばれることもあります。
「仮想現実」と「拡張現実」の違い
「仮想現実」が、現実ではないものを現実のように感じさせる技術であることに対し、「拡張現実」は、現実が中心で、それを補完・拡張するための技術になります。
例えば、「仮想現実」の技術を使うと、まるでモンスターの世界にいるかのような体験ができます。
それに対して、「拡張現実」は、現実の風景を映したスマートフォンに仮想のモンスターが表示されるような技術です。
まとめ
「仮想現実」と「拡張現実」は、現実に軸足を置いているのかどうかが大きな違いです。
これから、ゲームだけではなく、医療や教育など、様々な分野で活躍していく技術といえるでしょう。