この記事では、伊勢海老とザリガニの違いを分かりやすく説明していきます。
伊勢海老とは?
伊勢海老とは、熱帯域の浅い場所で生息しているイセエビ科に属するエビです。
水揚げ量が多い場所は三重県と千葉県で、全国の中で半数近くの漁獲量を誇ります。
志摩海老が獲れる三重県、外房イセエビ、神奈川県の鎌倉海老は有名で、高級食材として珍重される海老であり、高値で取引されています。
体長が20cmから30cmとかなり大きく、茹でれば真っ赤になり、見栄えがすることから船盛りでは彩りとしても使われるお頭は味噌汁の具としてもいいダシがとれます。
固体が40cmにもなる大型になると重量が1kgにもなり、食べ応えのある伊勢海老として一品料理にされ、旅館や料亭などで出されています。
頑丈な殻に覆われ、発音器を持ち、威嚇するときはギイギイと関節を鳴らす伊勢海老の体型は円筒形です。
触角と歩脚が長いのが雄で、雌は第5脚が小さな鋏脚となっています。
ザリガニとは?
ザリガニとは、淡水生のエビ亜目で、ザリガニ上科に属しています。
エビとカニの特徴を持つ外見のザリガニが生息する場所はため池や河川などで、水の流れがゆっくりした淡水域に生息しているのが特徴的です。
水域がいい清流、清浄の場所でなければ生息できない固体も多く、あまりにも汚れていると死んでしまうことがあります。
日本だけではなく、ヨーロッパではほぼ全域に生息し、北アメリカ西部やトルコにもいます。
そんなザリガニはタラバガニと味が似ているということで、スウェーデンではザリガニを茹でて食べており、中国では養殖したアメリカザリガニを辛味炒めに調理して積極的に食べており、場所によっては煮込みシチューにして食べています。
しかし、日本では泥抜きして調理してもあまり美味しくないことから食用として食べることはほとんどありません。
そんなザリガニは小魚や卵、昆虫、貝類、水草など食べる雑食性です。
伊勢海老とザリガニの違い
伊勢海老とザリガニの違いを、分かりやすく解説します。
海水で生息する伊勢海老に対して、ザリガニは河川や沼などの淡水で生息するという違いがあります。
また、日本のザリガニを食べるには3日間の泥抜きが必要なところが伊勢海老とは違う点です。
伊勢海老の例文
・ウツボは伊勢海老と共存している固体もいて、うまく天敵から身を守っている。
・交尾した後は小さなブドウのような房状の卵を腹に1か月から2か月の間抱えて過ごす。
蛸から守ってくれる伊勢海老の後をついて動くことで、ウツボはうまく生きています。
伊勢海老の繁殖期は5月から8月で、孵化した幼生は葉状態幼生という形態になっているのが特徴的です。
ザリガニの例文
・たびたび日本の自然にも生息しているアメリカザリガニの寿命は7年から8年ほどになります。
・ザリガニを飼育するときに最適な水温は15℃から25℃。
夏場は室内の涼しいところに水槽を置こう。
日本で見つかるアメリカザリガニの寿命が長いのは、天敵が少ないことと、環境が適しているからです。
暑くなる夏場は室外に水槽を置くと熱中症になり、危険ですので、室内の涼しいところに置きましょう。
まとめ
見た目が似ている伊勢海老とザリガニですが、住む場所に違いがあります。
また、ひと回り小さい日本のザリガニは食用には適していません。
そんなザリガニをペットとして飼う人が増えており、水換えや餌、飼育環境について学んでいます。
大人しい性格であるため、飼いやすい魅力的な生物となるでしょう。