「伸び悩む」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「伸び悩む」とは?意味と使い方

この記事では、慣用句の「伸び悩む」の意味を分かりやすく説明していきます。

「伸び悩む」とは?意味

「伸び悩む」の読みは「のびなやむ」で、「能力や勢いが、期待していた水準よりも低い水準で停滞すること」を意味する慣用句です。


「伸び悩む」の概要

「伸び悩む」「伸びる」「悩む」の言葉で構成されており、それぞれの言葉について少し詳しく説明します。

まず「伸びる」には、「ものの長さや、高さが増す」「勢いや力が増す」「時間的に長くなる」と言った意味があり、この慣用句では2つ目の「勢いや力が増す」の意味で使われています。

また「悩む」には、一般的によく使われている「どうすべきか分からず、心を痛める」「身体の不調に苦しめられて精神的にまいる」と言った意味の他に「その動作が思うようにはかどらないこと」の意味があります。

この慣用句では、3つ目の意味で使われているのです。

この2つの言葉の意味をつなげると、「勢いや力が増すのが、思うようにはかどらない」となり、文章を整えると、冒頭に記載した「能力や勢いが、期待していた水準よりも低い水準で停滞すること」の意味となるのです。

この慣用句のポイントは、これまで伸びて来ており、今後も伸びることが期待されていることが前提であることです。

それが期待通りに行かずに停滞した感じがする場合に、使われるのです。

すなわち、最初から伸びることが期待されていない場合には、使われない言葉なのです。


「伸び悩む」の言葉の使い方や使われ方

「伸び悩む」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『彼は明るくて仕事も出来ると20代には次世代のエースとまで言われていましたが、30代になって、なぜか伸び悩んでいます』
・『高卒ルーキーとして1位指名で入団したピッチャーですが、プロに入って、伸び悩む状態が続いており、中々頭角を表して来ません』
・『彼は将来は会社を背負う重役候補として嘱望されていましたが、部長への昇進を前に、伸び悩んでいます。会社は彼の成長を期待して思い切って海外の関連会社の社長として転出させました』
・『多くの若い男女がアイドルを目指して芸能界の門をたたきますが、多くの若者は伸び悩み、デビューに至る人はごくわずかです』

「伸び悩む」の類語や言い換え

「伸び悩む」の類語や言い換えとしては、「頭打ちになる」「陰りが生じる」「スローダウンする」「息切れを起こす」「鈍化する」などと、言い換えることが出来ます。

まとめ

「伸び悩む」とは「能力や勢いが、期待していた水準よりも低い水準で停滞すること」を意味する慣用句です。

この慣用句のポイントは、これまで伸びて来ており、今後も伸びることが期待されていることが前提であることです。

その期待通りに行かずに停滞している場合に使われる言葉です。

従って、最初から伸びることが期待されていない場合には、使われない言葉と言えます。

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