時計をあらわす言葉は、色々とあります。
この記事では、「何分」と「何分間」の違いを分かりやすく説明していきます。
気になる違いを、きっちり抑えておきましょう。
「何分」とは?
何分とは、時間の単位のこと。
おもに時刻について尋ねるときの表現です。
読み方は「なんぷん」もしくは「なんふん」となります。
1時間は60分なので、例えば5時20分といったら、5時から20分後にすすんだ未来の時間のこと。
「何分に集まればいいの?」と聞いて、その答えが「5時20分」だったら、これから20分後に集合すればいいということになります。
また使われることは少ないものの「何分」は「なにぶん」とも読めます。
何分とは、大人同士のとても丁寧なやり取りでつかう表現です。
「どうか」や「ぜひ」と同じような意味として使われます。
「何分よろしくお願いいたします」で、どうぞよろしくお願いいたしますの訳になります。
「何分間」とは?
何分間とは、まとまった時間の区切りのこと。
時間の長さをあらわす表現になります。
読み方は「なんふんかん」です。
何分間はどのくらいの時間、続けておこなえるのか知る手がかりになります。
例えばファミレスで「今から60分間は飲み放題です」と言われたら、現在の時刻から1時間は好きなドリンクを飲んでいいことになります。
またスーパーの駐輪場に「最初の30分間は無料」と書いてあったら、利用してから30分以内であれば無料で自転車を停めていいことになります。
例えばステーキ食べ放題のイベントに出かけたとき。
どのくらいの時間、お店に滞在していいのか迷ったとします。
こんな時につかえるのが「何分間」。
「あと何分間ありますか?」と尋ねれば「90分制なので、あと10分あります」とお店の方が答えてくれます。
残りの時間を聞くときにも「何分間」は使いやすいフレーズです。
「何分」と「何分間」の違い
どちらも「何分」という言い回しが付いていますが、その使われ方は少々異なっています。
「何分」と「何分間」の違いを、分かりやすく解説します。
・時刻か時間かの違い
どちらも時にまつわる表現です。
「何分」とは時刻のこと。
時計に「その時刻だけ、ピンポイントに画びょうを刺す」ようなイメージです。
一方で「時間」とは「ある時刻から、ある時刻までの長さ」のこと。
「ある時刻と別の時刻の、どちらにも画びょうを刺した」と考えると分かりやすいです。
何分はその時刻1か所だけを見つめたもの。
それに対して何分間は、ある時刻とある時刻の2か所の幅を見つめたものになります。
単なる時刻を伝えたい、聞きたいときは「何分」。
時間の幅を知りたい、伝えたいときは「何分間」です。
まとめ
「何分」と「何分間」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも時間にまつわる表現になります。
何分とは時刻のこと。
何分間とは、ある時刻からある時刻までのタイムゾーンのことです。
連続した時間の長さを表しているのが「何分間」になります。
小さな差を知って、正しい言葉遣いを覚えていきましょう。