「確信」と「核心」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「確信」と「核心」の違い違い

同音異義語というのは言語を学ぶときにとても厄介です。

我々は通常新しい言語を学ぶときには文で覚えるよりも単語で覚えようとしてしまいがちです。

英単語を覚えるときのことを思い出して頂ければ思わず頷かれる方も多いのではないでしょうか。

日本語は同じ音を違う漢字を使う単語がとても多く、日本語学習者だけでなく、時に我々の様なネイティブ日本語話者の頭を悩ませることもあります。

そんな厄介な同音異義語の内、「確信」「核心」というのも例として挙げられるのではないでしょうか。

この記事では「確信」「核心」の違いを分かりやすく説明していきます。

「確信」とは

この単語は「堅く信じて疑わないこと」を表すときに使います。

強く揺るがない堅い信念をもっているときに使う場合が多いです。

代表的な使われ方としてはスポーツの試合やビジネスコンペなどで自グループや自社が勝利、成約を確実にすることが既に見えている場合は「確信している」という表現を使います。

もちろん、確証がない場合でも自社やチームを鼓舞する意味で「勝利を確信しています」と宣言する場合もあります。

少し脱線しますが、誤用される言葉に「確信犯」という言葉があります。

これは「悪いと思っているのにあえて犯罪や行動をする人」という使われ方をしていますが、実際は「本人は全く悪いと思っていないことを確信してその行動を行っている人」を指します。

よく間違える言葉の代表例としてとても有名です。


「核心」とは

一方この単語は「事柄の要となる大切な部分」のことを表すときに使います。

別の言葉で表現すると「本質となるべき中核」といえる部分を表す言葉です。

この言葉は「物事」にのみ使われるというのがありますので注意をしたいポイントです。

使われ方としては誰かの発言などが議題や話題の大切な部分に対して的確に指摘をしている場合は「核心をついた発言である」「核心に触れた発言である」という様に表現をしたりします。


「確信」と「核心」の違い

この2つの単語は「堅く信じて疑わないこと」「事柄の要となる大切な部分」の違いではっきりと使い分けることが出来ます。

ご覧の通り全く意味が違うのがこの2つの単語です。

単語の意味と漢字そのものの意味がリンクしており、イメージもしやすいのでしっかりと理解して使いましょう。

「確信」の例文

・『A党は午後6時時点でこの選挙における大勝利を確信していた。』

・『刑事はAが本事件における犯人であるという確信を持っている。』

・『正直申し上げて、この方法が間違いがないのかは確信がありません。』

「核心」の例文

・『佐久間さんが問題の核心を掴んだことにより、本件の早期解決ができた。』

・『このニュース記事は事件の核心に迫った素晴らしい内容だったと後になって気付く。』

・『その事件の核心に触れることは今となってはタブーである。』

まとめ

如何でしたでしょうか。

今回は同音異義語について「確信」「核心」を代表に見てきました。

上記でも説明した通り、漢字一つ一つと単語の持つ意味が繋がっているので理解しやすいですが、中には漢字を見ても理解ができない物もありますので注意したいものです。

また、最近では、文章をパソコンなどで打つことも多く、漢字変換をする際に間違えてしまう場合もありますので、言葉の意味をしっかり理解して慎重に選ぶ様にしましょう。

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