この記事では、「何気ない」と「さりげない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「何気ない」とは?
「何気ない」は「なにげない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「はっきりとした考えや意図がなく行動したり、相手にその様に感じさせること」という意味で、何も考えたり意識したりせずに行動して、人からもその様に見えることを言います。
2つ目は「平凡で、特別変わった点がない様子」という意味で、特にこれと言って取りあげる変化がない様子を言います。
「何気ない」は「何気+ない」ではなく、「何気ない」で一つの形容詞です。
「何」は下に打消しの言葉を伴い、否定の意味を強める言葉で、「何一つとして」「少しも」という意味、「気」は「き」と読み「精神や感情の働き」という意味、「何気ない」で「少しも精神や感情の働きが存在しないこと」になります。
「何気ない」の使い方
「何気ない」は「はっきりとした考えや意図がなく行動したり、相手にその様に感じさせること」「平凡で、特別変わった点がない様子」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「何気なく」「何気に」と使われたり、名詞として「何気なさ」と使われたりします。
基本的に、全く自分で意識していない行動で、客観的にもそうだと分かる様子に使われる言葉です。
「さりげない」とは?
「さりげない」は「さり気ない」とも書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「何事もない様にふるまう様子」という意味で、それらしい雰囲気を感じさせずに行動することを言います。
2つ目は「対象となる人に何も気づかれずにふるまう様子」という意味で、事情を知っている人以外には全く気付かれずに行動することを言います。
上記に共通するのは「気づかれない」という意味です。
「さりげ」は「さありげ」が変化した言葉で、「そうである様子」「その様な気配」という意味、「さりげない」で「その様な気配が存在しないこと」になります。
「さりげない」の使い方
「さりげない」は「何事もない様にふるまう様子」「対象となる人に何も気づかれずにふるまう様子」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「さりげなく」と使われたり、名詞とて「さり気なさ」と使われたりします。
基本的に、意図して行っていることを、相手に全く気付かれない様子に使われる言葉です。
「何気ない」と「さりげない」の違い
「何気ない」は「全く自分で意識していない行動で、客観的にもそうだと分かる様子」という意味です。
「さりげない」は「意図して行っていることを、相手に全く気付かれない様子」という意味です。
「何気ない」の例文
・『何気なく空を見上げたら鳥の糞が落ちてきた』
・『家族で過ごす何気ない日常を大切にしたい』
・『何気なく手に取ったカップが気に入った』
・『何気なく名前を読んだらすぐ側に本人がいた』
「さりげない」の例文
・『部長が言い間違いをさりげなくフォローしてくれた』
・『さりげない会話に癒される』
・『彼女はさりげなくゴミを拾った』
・『彼はさりげなく子供に近づいて行った』
まとめ
今回は「何気ない」と「さりげない」について紹介しました。
「何気ない」は「全く意識していない」、「さりげない」は「意図を気づかれない」と覚えておきましょう。