この記事では、「佳境に入る」の意味を分かりやすく説明していきます。
「佳境に入る」とは?意味
「佳境に入る」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「佳境」は「かきょう」と読みます。
「佳境」には、「興味を感じさせる場面」という意味があります。
例えば、一冊の本を読んでいるときに、徐々に興味を感じさせる場面が登場することがあります。
このような、読者の興味を引く場面を「佳境」と呼びます。
また「ある状況の最盛期」という意味もあります。
例えば、夏が旬の食べ物としてトウモロコシがあります。
トウモロコシは一年中、同じだけスーパーに並んでいるのではなく、ある一時期に限って大量のトウモロコシが出回ることになります。
そのため、旬の最盛期を迎えたときに、「トウモロコシ市場も佳境だ」などと言うことがあります。
このようなことから「佳境に入る」という言葉には、「演劇や、物語などが、興味を感じさせる場面に入ったこと」、また「ある状況が最盛期に入ったこと」を意味する言葉になります。
「佳境に入る」の概要
「佳境に入る」という言葉には、演劇や舞台、物語などの盛り上がりを見せる場面で使われることがあります。
例えば、連続物のドラマなどが人気を博したとき、6話目あたりから、「いよいよ物語は佳境に入る」などという宣伝文句を使われることが多くなります。
また、ある状況が最盛期に入った時にも、「佳境に入る」という言葉を使うことがあります。
例えば、年末になると郵便局では年賀状の仕分け作業を行います。
特に30日あたりは、仕分けの山場と言われる時期になり、「年賀状仕分け作業の、佳境に入ります」などと言って、仕分けを担当する人に対して、メッセージを送ることがあります。
このように、「佳境に入る」という言葉は、演劇や物語などについて、また、ある状況が最盛期に入るときに使うと覚えておきましょう。
「佳境に入る」の言葉の使い方や使われ方
「佳境に入る」という言葉には「興味を感じさせ場面」という意味があります。
連載漫画を読んでいるときに、ある作品が強い興味を感じさせるようになった時、「この漫画は、いよいよ物語が佳境に入ったね」などと、「佳境に入る」という言葉を使って説明することができます。
また「佳境に入る」には「ある状況が最盛期に入る」という意味があります。
あるプロジェクトを進めていて、近い将来に、とても忙しくなることが分かっている場合は、「いよいよプロジェクトが佳境に入るから、少し休んでおこう」などと言う使われ方をします。
「佳境に入る」の類語や言いかえ
「佳境に入る」の類語として「山場を迎える」という言葉があります。
「山場を迎える」には「最も盛り上がる重要な場面に入る」という意味があります。
また「物事が最も盛んな時期に入る」ことも意味します。
「ドラマが山場を迎える」「プロジェクトが山場を迎える」などと、「佳境に入る」と同じような使い方ができます。
まとめ
「佳境に入る」という言葉の使い方について見てきました。
二つの意味があることを知り、使い分けらえるようにしておきましょう。