「使い走り」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「使い走り」とは?意味と使い方

この記事では、「使い走り」【つかいぱしり】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。

「使い走り」とは?

「使い走り」【つかいぱしり】とは、人に指示されて、頼まれたものを買ってくるという意味があります。

用事を命じられたとき、受け入れて、頼まれたものを買うためにスーパーへ行ったり、店に行ってクリーニングに出した服を取りに行くという行為を指す言葉です。

ほとんどの場合、人に無理矢理依頼されてお使いに行くというその行動を指す言葉であり、まるで小間使いのように走り回る人の行動を表します。


「使い走り」の概要

人から使いを頼まれて走るという意味がある「使い走り」は、権力がある者が地位の低い者に対して使いを命じたり、集団内でいちばん弱そうな人に対して使いを頼み、物を買ってくるように指示することを意味します。

使い歩き、人の言うことを聞き入れる者は逆らうこともなく、素直にその指示に従い、疲れても、時間がかかっても用事を済まそうとする努力見せますが、たいていは褒められることもなく、ただ使い走りにされるわけです。

元々は人から頼まれる者を馬鹿にする意味として「パシリ」と言い、強い者には抵抗できず、頼まれれば断る勇気すらない者を見下す意味も込めて「使い走り」というようになりました。


「使い走り」の言葉の使い方や使われ方

相手の言ったことを受け入れて、使いを頼まれては動き回るその行動を「使い走り」と言います。

無理な使いだとしても断れず、受け入れてしまう者は気持ちも弱く、軽く見られてしまうところが非常に残念である行動に対して「君は使い走りだな」と馬鹿にする気持ちを伝えます。

主に人に対して使う言葉であり、見下されているな、使われていると思う者に対して上から目線で見ます。

使い方としては、「あいつはすぐに使い走りにされる」と言い、断る勇気もないから頼りにならないという気持ちを表したり、反対に相手を自分の言いなりにする者を「使い走りにする人」と表します。

類義語には「あごで使われる」があり、あごを前後に動かすだけで相手からいいように使われてしまう気の毒な者を指します。

「使い走り」を使った例文(使用例)

・『弟はいつも兄の使い走りさせられていたため、今でも仲が悪い』
・『入社してきた新入社員が生意気なので、早々使い走りにしてやった』
・『近所に住むママ友は年上だというのに気が弱いため、いつも使い走りになってしまう』
兄弟であっても「使い走り」にされたことに腹が立つ人は根に持ち、なかなか許せないと思うもので、大人になってからも過去を引きずって仲良くはなれません。

職場では入社してきた新入社員が生意気であればわざと「使い走り」にしてやり、憂さ晴らしする人もいます。

反対に、気が弱い人は年上であっても「使い走り」になってしまうこともあるのです。

まとめ

人から頼まれたことを断れず、そのまま受け入れて使いに出て走り回る人のことを「使い走り」と言います。

どこか気の毒なその「使い走り」にされる姿は人に同情心を与えますが、普段からしっかりした気持ちを持てない者は人からいいように利用されてしまうのです。

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