「多岐に及ぶ」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「多岐に及ぶ」とは?意味と使い方

この記事では、「多岐に及ぶ」の意味を分かりやすく説明していきます。

「多岐に及ぶ」とは?意味

「多岐に及ぶ」とは、「一つの方面だけに限定されず、複数の方面にわたっているさま」を意味しています。

「多岐に及ぶ」という言い回しは、「いろいろな分野(ジャンル)に広がっていること」を示しているのです。

「多岐に及ぶ」という表現には、「ある活動・物事・経営などが、多方面にあちこち広がって達しているさま」といった意味のニュアンスが備わっているのです。

「多岐に及ぶ」「多岐」の原義(元の意味)は、「複数に分かれた道筋+いくつも分岐した(枝分かれした)道」になります。


「多岐に及ぶ」の概要

「多岐に及ぶ」という慣用句の言い回しは、「多岐(たき)」「及ぶ(およぶ)」の二つの語を組み合わせてつくられています。

「多岐」という名詞は、「複数の道へと分かれているさま」を意味しています。

「多岐」の言葉には、「ある物事が一つの方面だけではなくいろいろな方面に及んでいること」といった意味合いも持っています。

「及ぶ」という動詞の意味するところは、「物事・影響などが、ある場所や範囲にまで達していること」「あるステータス(状態)になること」になります。

これらの二つの言葉から、「多岐+及ぶ=多岐に及ぶ」「多方面に達していること・いろいろなジャンル(分野)にわたるさま」といった意味になります。


「多岐に及ぶ」の言葉の使い方や使われ方

「多岐に及ぶ」の言葉は、「ある行為や物事などが複数の分野に広がっているさま・いろいろな分野に渡っていること」を意味して使うという使い方になります。

実際の文章としては、「我が社の建築実績は、家族向けの一般住宅だけではなくてオフィスビルやトンネルなど多岐に及んでいます」といった文章において使用することが可能です。

「多岐に及ぶ」という慣用句表現は、「ある人の行動・長所(得意なこと)が一つのジャンルだけではなくていろいろなジャンルに広がっていること」を指して使われるという使われ方があるのです。

例えば、「彼が得意とする水泳の種目は自由形だけではなくて平泳ぎやバタフライなど多岐に及んでいました」などの文章で使われています。

「多岐に及ぶ」を使った例文

・『会社経営の具体的な業種が多岐に及ぶほど、各業界の経験が豊かなプロフェッショナルが必要になるので人事・採用が難しくなってきます。』

・『小学生の頃から神童のように賞賛されてきた彼女の得意分野は、数学・物理・生物などの理系科目だけではなくて多岐に及んでいました。』

・『製薬会社の多岐に及ぶ研究内容が、偶然の発見によって新型ウイルスに顕著な効き目のある薬剤開発の役に立ったのです。』

まとめ

「多岐に及ぶ」という慣用句的な言い方の意味を、分かりやすく説明しましたがいかがでしたか?

「多岐に及ぶ」の言葉は、「ある事柄・行為などが、いろいろな分野(複数の方面)にまで達していること」を意味しています。

「多岐に及ぶ」という言葉の意味・概要・使い方などを詳しくリサーチしたい人は、この記事の解説を参考にしてみてください。

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