この記事では、「侮るなかれ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「侮るなかれ」とは?意味
軽くみるなという意味です。
「侮る」には、劣っているものとみてばかにする、見下すという意味があります。
ばかにする、見下すとは人に対して使う言葉ですが、侮るは人以外のことにも使用されています。
たとえば、「ただのむくみだと侮るな」といった使い方です。
むくみは人ではなく、余分な水分が細胞間にたまった状態です。
この場合は、むくみを見下すなという意味ではなく、むくみだと軽くみるなといった意味になります。
「侮るなかれ」という場合も、人を見下すなという意味だけでなく、物事を軽くみるなという意味にもなります。
「侮るなかれ」の概要
たいしたことはないと思っていると、大変なことになる可能性があります。
軽くみてはいけないのです。
そのことを表す言葉が「侮るなかれ」です。
いびきのことで考えてみます。
パートナーのいびきがうるさくて悩んでいる人は少なくないことでしょう。
しかし、本人は無自覚で、指摘されてもたいしたことはないと思っていることがあります。
たいしたことがないと思っていると危険です。
いびきをかくのは、狭くなった気道を空気が通過するときに、気道の粘膜が振動をして音を出すためです。
気道は筋肉によって支えられていますが、筋肉がゆるむと気道の支えが十分でなくなり、いびきをかきやすくなります。
加齢、ホルモンバランス、飲酒などは、筋肉に影響を与えます。
また、あごが小さい、舌が大きい、肥満なども、いびきの原因です。
ただのいびきだと思って放置していると、生活習慣病の原因になったり、悪化させたりします。
いびきをかいている人の中には、睡眠時無呼吸症候群である人がいます。
睡眠中に10秒以上呼吸が停止し、その後大きないびきをかくことが特徴の症状です。
睡眠時無呼吸症候群は呼吸停止によって全身の酸素が不足するため、体に負担をかけます。
また、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高めるといわれています。
たかがいびきと思っていると危険なのです。
このことを「ただのいびきと侮るなかれ」と表現できます。
「侮るなかれ」の言葉の使い方や使われ方
たいしたことはないとみてはいけない、という意味で使用をします。
自分自身に対して使うことはあまりなく、他人に対してや、ある事柄について使うことが一般的です。
「侮るなかれ」の類語や言いかえ
「ばかにするな」「軽視するな」が似たような意味を持つ言葉です。
「ばかにする」は相手を軽く見る場合に使用されることが一般的ですが、物事にも使われます。
「軽視」は軽く見ることです。
ある事柄の価値や影響をよく考えていないことをいいます。
まとめ
その価値や影響をよく考えていないと、大変なことになる可能性があります。
そのことに対して注意を促す言葉になります。
人から注意を受けたら、大変なことになる前に素直に従いたいものです。