「便利」と「役に立つ」の違いとは?分かりやすく解釈

「便利」と「役に立つ」の違い違い

この記事では、「便利」「役に立つ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「便利」とは?

「便利」【べんり】とは、使い勝手が良いこと、あることをする際に都合が良いことです。

またはその度合いを指します。

そもそも「便利」という言葉は排泄することを意味していました。

仏教用語では、便がするっと気持ち良く出ることを「便利」と呼びます。

その意味が転じ、物事がうまく運ぶ気持ち良いさまが「便利」と呼ばれるようになったといわれています。

また、使われている漢字の意味を見てみると、「便」「利」は共に都合が良いことを指しており、「便利」という言葉からは、自分の都合の良いように物事が進む快適さが伝わってきます。

「便利」は主に、ある道具を使うことで作業がはかどるさま、使い勝手が良くなるさまを指します。

また「買い物の便利が良い」のように、生活、交通、作業などがしやすかどうかを表す度合いとしても使われています。

類語は「有用」【ゆうよう】、「重宝」【ちょうほう】、「軽便」【けいべん】などです。

どれも使い勝手が良くなることを表します。

「重宝」は使い勝手がよくとても助かること、「軽便」は簡単で使いやすいというニュアンスを表すときに使うとよいでしょう。


「便利」の例文

・『最新の家電は機能が充実していて、とても便利だ』

・『この地域は商業施設が多いので、何かと便利が良い』


「役に立つ」とは?

「役に立つ」とは、それを使うことで良い効果が得られたり目的が果たせたりする、という意味です。

「役に立つ」「役」は役割や役目のことです。

「立つ」には物事を成す、目的を果たす、という意味があります。

つまり「役に立つ」とは「役目が果たせる」ということです。

言い換えると「ある物を使うことで、その効果により、役目(作業など)や目的が果たせるようになる」ことを表しているのです。

ひとことで言うと「使うと効果が得られる」ということになります。

たとえば「役に立つ」は、ある物を使うことにより、成果が上がる、使い勝手が良くなる、作業の効率が高まる、などの良い効果が得られる状況を指します。

「類語」「有用」「実用的」【じつようてき】などです。

「有用」は使い道があること、「実用的」は実用に適していることを表しており、使い勝手が良いという意味を持つところが共通しています。

「役に立つ」の例文

・『海外留学の経験が仕事に役に立った』

・『将来は、社会の役に立つ人になりたい』

「便利」と「役に立つ」の違い

「便利」「役に立つ」の違いを、分かりやすく解説します。

「便利」は、あるものを使うことで使い勝手が良くなる、都合が良くなることです。

「役に立つ」はあるものを使ったとき、良い効果が得られたり目的が果たせたりすることです。

どちらも、ものを使うことで使い勝手が良くなることを指していますが、微妙なニュアンスの違いがあります。

「役に立つ」「便利」よりもはっきりした効果が得られるところが違いといえるでしょう。

まとめ

「便利」「役立つ」は、どちらもものを使うときの使い勝手を形容する言葉です。

意味はとてもよく似ていますが、ニュアンスが微妙に違います。

日常でよく使う言葉なので、意味をしっかり理解しておくことをおすすめします。

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