「信憑性」
「信憑性(しんぴょうせい)」という言葉を耳にしたことのある人も結構いらっしゃるかと思います。
この言葉を使う場面は、日常の生活の中ではあまり少ないかもしれませんが、ビジネスの場面は、よく出てくるのではないでしょうか?ここでは、この「信憑性」について説明していこうと思います。
例文形式で使い方も見て行きますので、どのような場面で使われるか、理解を深めてください。
「信憑性」の意味
「信憑性」とは、「人の言葉などに対する信用できる度合」という意味を持つ言葉です。
尚、似たような言葉に「信頼性」というものがありますが、この言葉は「信じて頼りとする、任せられる度合い」という意味がありますが、ビジネスの世界で使われる場合、「システムの信頼性を向上させるための取り組みを行う」という解釈になり、「信憑性」とは、ニュアンスの違いがあります。
「信憑性」の言葉の使い方
「信憑性」という言葉が使われる場面は、ビジネスシーンでデータの裏付けや根拠が薄い事象を指して使うことがあります。
「信憑性」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「信憑性」を使った例文を見ていくことにしますので、活用シーンを通して、どのような場面で使うことができるかを理解してください。
「信憑性」の例文1
「先日、提示された資料は、短期的な調査をベースにしたデータ分析結果なので、信憑性が薄いと判断されています。 もう少し長期に渡る調査が必要だ」
このように調査に関連する報告資料などは、分析内容の根拠となるデータの裏付けが重要になってきます。
この例文のように短期間に調査のデータでは、十分な検証ができないために、もっと多くのデータが必要になってきます。
「信憑性」の例文2
「その表現では信憑性に欠けるので、もっと具体的な数値や例を挙げた方がいいと思う。 そうすると説得性も高くなってくるはずだよ」
企業ではプレゼンテーションを行う場面がよくあります。
社内で新たな事業やプロジェクトを起こそうとする時や、取引先に対して新規の商売を進める時にプレゼンを行います。
ここで重要なことは、プレゼンを見る人、聞く人が納得することですが、そのためには、プレゼン資料はビジュアル的に見やすい作り方にすることが必要です。
但し、見やすい内容に加えてさらに重要なことが、具体的な数値データや事例も盛り込むことで、これによって「信憑性」が高くなっていくのです。
「信憑性」の例文3
「今、収集している情報を比べてみると、信憑性の高さは情報の出所によって違ってくることが見えてくる」
企業活動でライバルとの闘いを制するポイントは、いかに正しい情報を収集して、適切な判断をスピーディーに下すかということです。
そのためには、ITを駆使した情報収集・分析が必要となってきますが、もう1つ考慮しなくてはならないことは、情報の出所です。
どこから出てきた情報なのかを把握することで、その情報の「信憑性」が違ってきます。
「信憑性」の例文4
「人の噂というのは、信憑性が決して高くないと思った方がいいね」
今では巷にありとあらゆる情報が溢れかえっていますね。
インターネットで調べてみると、自分の欲しい情報がすぐに手に入れることができます。
TwitterやInstagramなどのSNSでも、様々な情報を入手できますが、その中で人の噂は、「信憑性」が低いということがあります。
単なるデマという場合も少なくありませんので、あまり信用するようなことがしない方がいいでしょう。
Twitterなどに流れる情報のスピードはかなり速いのですが、じっくりと内容を見てみると、その内容は本当なのか疑わしいこともよくあることです。
インターネットやスマホが普及して、情報を簡単に発信しやすくなっているので、ますます「信憑性」を見極める必要はあります。