「倫理学」と「哲学」の違いとは?分かりやすく解釈

「倫理学」と「哲学」の違い違い

様々な学問がこの世の中には存在しています。

経済学は経済について。

経営学は経営について。

物理学は物理について。

医学は医療技術や知識についてなど膨大な数があります。

そんな中でも言葉を聞いただけでは理解できない言葉に『倫理学』と『哲学』があります。

よく倫理と哲学は混同されるケースがありますが、これらは何を専門にする学問なのでしょうか。

今回はこの2つについてどの様な違いがあるのかを見ていきましょう。

この記事では「倫理学」「哲学」の違いを分かりやすく説明していきます。

「倫理学」とは

これは『人間が社会という共同体において人間同士の関係を律する為のルールや原則など道徳や倫理の観点から研究する学問』です。

良く分かりづらいのでもう少し見ていきましょう。

まず、『倫理』ですが、これは人間が持つ『こうあるべき』という考えの事を指す言葉です。

『倫理』に反していることがあっても罰則はないですが、人としてはいかがなものかという部分を追及します。

『道徳』はこれの少し上で、法律ほどの強制力はありませんが、共同体内で反する事をしてしまうと、批難されたり、場合によっては罰則を受けてしまうというものです。

つまり、法律などではまだ定義やルール化することが出来ない部分を研究し、良い社会をどの様に作るべきかを研究するのがこの『倫理学』というものなのです。


「哲学」とは

先ほどの『倫理学』は『倫理』を学ぶ学問ということが分かりますが、『哲学』はどうでしょうか。

これは『人間のありかたや物事の根本原理を思索によって探求をする学問』です。

これもなんだか分かりづらいのでもう少し見ていきましょう。

『哲学』はすべて『なぜそうなのか』というところからスタートする『問い続ける』学問です。

そこに善悪の判断はなく、純粋に疑問に対しての答えを導きだそうとする試みなのです。

古くはギリシアのアリストテレスやプラトンなどから発生しており、学問の源泉ともいわれています。

ここから『深く思考する』という行為が発達し様々な学問が発達しているのです。

数学は哲学者が多く好んだ学問であり、理由は数字は確実に真理に到達するという行為だったからと言われています。

最近の哲学は『正しいありかた』という部分を探求するケースが多いです。

例えばハーバード大学の有名な教授、マイケル・サンデルの『正義とはなにか』などです。

詳しくは書籍を読んで頂きたいと思いますが、彼は様々な過去の功利主義や自由主義を例に出しながら、これからの社会は徳をもって共同体を繁栄させる『コミュニタリアニズム』という考えを強く推しています。


「倫理学」と「哲学」の違い

この二つは『人間社会での正しいあり方を研究する学問』なのか『物事のあり方や原理原則を考える学問』なのかで分けることが出来ます。

別の観点から違いを見ると『倫理学』は『哲学』でもあります。

『倫理』を考える時には必ず『なぜそれが正しいといえるのか』という『哲学的』な問いや検証をするからです。

この様に見ていくと我々には全く関係のないと思われる『哲学』もなんだか身近に感じることが出来ませんでしょうか。

まとめ

如何でしたでしょうか。

今回は『倫理学』と『哲学』の違いをご説明しました。

『倫理学』が『哲学』の一部であるというのが混同されてしまう原因の一つですが、今回の説明ではっきりと違いがお分かり頂けたと思います。

実学ではない為、とても無駄に感じてしまいますが『哲学』も『倫理学』も人間が社会的な生活を営む上で欠かす事のできない考え方です。

ご興味があれば是非この機会に『倫理学』や『哲学』の本を手に取ってみては如何でしょうか。

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