この記事では、「倹約家」と「ケチ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「倹約家」とは?
「倹約家」は、しまりやとも言え、自分が無駄だと思うことにお金を使うことはありません。
ただし、「倹約家」の場合、自分が必要であると判断したものに対しては惜しみなくお金を使用します。
例えば、日ごろの生活にはお金を使わず節約に徹しているものの、年に一度の旅行や子供の教育費などにおいては、節約してためてきた分のお金をどっと使うことがあります。
このように「倹約家」は、使うところにはお金を使い、不用だと判断したところにはお金を使うことはありません。
また、「倹約家」の多くは何か目標を持っている人も多く、マイホーム購入、マイカーの購入、老後資金、海外旅行などといった目標に向かって行う人がほとんどです。
「倹約家」の使い方
「倹約家」の場合、あまり、悪い意味で使用されることはありません。
そのため、「倹約家」の使い方として、「彼女は倹約家でもあるため、良い奥さんになりそうだ」といったように誉め言葉として使用することも少なくありません。
「ケチ」とは?
「倹約家」に比べ、あまり、良いイメージを持たれていない「ケチ」。
「ケチ」と言われる人は、お金に対する執着心が強い人が多いのが特徴です。
また、自分にはお金を使うものの、自分以外の人に対してお金を使うことを極端に嫌がる特徴もあります。
例えば、友達や恋人にお金を出すことを極端に避ける人、冠婚葬祭のお金を惜しむ人なども「ケチ」の特徴です。
「ケチ」の使い方
「ケチ」の場合、あまり、良い意味で使用されることはありません。
そのため、「ケチ」の使い方として、「彼は、お金に対して細かいことをいうケチな人だ」といったように悪口として使用されることが多くなります。
「倹約家」と「ケチ」の違い
同じお金に対し人が行う行動でも、その中身に大きな違いがある「倹約家」と「ケチ」。
「倹約家」は、誉め言葉としても用いられることがある一方、「ケチ」の場合、悪口として用いられることが多い言葉となります。
そのため、適切な使い分けが必要な言葉と言えます。
「倹約家」の例文
・『倹約家の彼女は、安い食材でいつも美味しいご飯を作ってくれます。』
・『倹約家の妻に家計を任せておけば、老後も安泰です。』
・『マイホーム購入に向け、今後、倹約家になりたいと思っています。』
・『倹約家の本を読み、ただいま、倹約について勉強中です。』
「ケチ」の例文
・『ケチな上司は、一度も、ごはんに誘ってくれたことがない。』
・『ケチな人と遊びに行くと、まったく楽しくない。』
・『ケチな人は、それで、人生は楽しいのだろうか。』
・『「お金がない」といつも言っている人ほど、ケチな人が多いと私は思う。』
まとめ
このように「倹約家」と「ケチ」には大きな違いがあります。
同じお金を大切にする正確であっても、周りから見れば大きな差がある「倹約家」と「ケチ」。
自分自身、納得し行っていれば問題はありませんが、「ケチ」の場合、人に迷惑をかけている場合も考えられるため、その点に注意が必要です。