ネットを読んでいると、見慣れない言葉が出てきて戸惑うこともあります。
この記事では、「偽善者ぶる」の意味を分かりやすく説明していきます。
あやふやな単語を、今すぐおさえていきましょう。
「偽善者ぶる」とは?意味
「偽善者ぶる」とは「いい人」のフリをすること。
うわべだけを取り繕って、ありのままの姿を見せないことです。
いかにも不誠実そうな人が「いい人」の仮面を付けていることを、非難するフレーズになります。
あまり良い意味では、用いられない言葉です。
「偽善者ぶる」の「ぶる」は、それっぽく振る舞うこと。
本当はそんな一面は持っていないのに、他人からそう思ってもらえるように背伸びすることです。
そのため「かわいこぶる」というと、猫をかぶって可愛くみせること。
「いい子ぶる」だと、優等生のフリをすることです。
よって「偽善者ぶる」で、本当は悪人なのに善人っぽく振る舞うこと、またはそうした人をあらわします。
関わるとヤケドをしてしまうタイプです。
「偽善者ぶる」の概要
「偽善者ぶる」はSNSから生まれた言葉。
今では当たり前のようにつかわれています。
もっともらしい理想論を並べているけれども、中身が伴っていない浅はかな人に用います。
善人のように出しゃばる人、知ったかぶりをする人に、モヤモヤしている時につかいます。
「偽善者ぶる」の「偽善者」には「善人のフリをしている人」という訳もあります。
そのため「偽善者ぶる」は、「偽善者」と「ぶる」が重なるため、日本語として間違っているのではないかという指摘もあります。
ただ「偽善者ぶる」の意味としては、よこしまな心があるのに善人ぶっている人を示します。
「偽善者ぶる」の言葉の使い方や使われ方
「偽善者ぶる」はこのように用います。
・口先だけの上司は、偽善者ぶっていると陰口をたたかれている。
・「偽善者ぶらないで。もっと気楽にいこうよ」
・町内会長は偽善者ぶるところがなく、親しみやすい。
「偽善者ぶる」とは損得勘定を考えて、いい人を演じている人のこと。
裏と表の顔をもっている人です。
そのため、あまり良いシーンでは用いられません。
反面教師として、使われることが多いです。
「偽善者ぶる」の類語や言いかえ
「偽善者ぶる」と同じような言い回しには、次の言葉があります。
・食わせ者
・腹黒い
・あざとい
・裏と表がある
・いい人ぶる
「偽善者ぶる」の言いかえには「腹黒い」や「裏と表がある」などがあります。
二面性があって、素直ではない人のことです。
ちなみに「食わせ者」というのは、悪人なのに善人のフリをする騙し屋のこと。
「食わす」には「あざむく」という陰湿な意味があります。
まとめ
「偽善者ぶる」の意味や使い方をチェックしました。
「偽善者ぶる」とは、いい人のように見せかけて本当は腹黒い人をさします。
損得だけを考えて行動している人を、批判する言い回しになります。
類語には「あざとい」「いい人ぶる」などの言葉が挙げられます。
油断ならない人に、一杯食わされないように注意したいものです。