この記事では、「児童」と「幼児」の違いを分かりやすく説明していきます。
「児童」とは?
「児童」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「児童」は「じどう」と読みます。
「児童」には「心身ともにまだ十分に、発達していないもの」という意味があります。
一般的に言う「子供」とは「児童」のことを指します。
「迷子になっていた児童をお預かりしています」などと、デパートの館内放送などで使用され、小さな子供が迷子になったことを知らせることができます。
一方で「児童福祉法」によると、「満十八歳未満の者」を指すことになります。
児童福祉法によると、たとえ17歳だとしても、「児童」と呼ぶことができます。
ただし、児童福祉法では、「児童」を3つにわけることができます。
生まれてから満一歳までの「児童」のことを「乳児(にゅうじ)」と呼びます。
次に満一歳から、小学校に入学するまでの「児童」を「幼児」と呼びます。
最後に小学生に入学してから、満18歳までの子供を、「少年」と呼んでいます。
さらに「学校教育法」によると、「児童」は「満6歳から、12歳まで」を指すことになり、小学生のことを「児童」と呼ぶことになります。
「幼児」とは?
「幼児」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「幼児」は「ようじ」と読みます。
「幼児」には「幼い子」という意味があります。
とても幼く感じられる、小さな子供に対して「幼児」と呼びます。
「あの人は結婚して三年たっていて、幼児を二人育てているよ」などという「幼児」を使った文章を作ることができます。
次に「児童福祉法」による「幼児」のくくりを見ていくと、「満一歳から、小学校に就学するまでの子供」という意味があります。
こちらはとても明快で、生まれてから1年後から、小学校に入学する瞬間までの子供を、「幼児」と呼びます。
「あの子はまだ小学校に通っていないから、児童福祉法では幼児だね」ということができます。
「児童」と「幼児」の違い
「児童」と「幼児」の違いを、分かりやすく解説します。
「児童」には「心身ともにまだ十分に、発達していないもの」という意味があります。
一方で「幼児」には「幼い子」という意味があります。
「児童福祉法」によると、違いがはっきりしていて、満18歳までの子供を「児童」と呼び、「児童」の中でも、「満一歳から、小学校に就学するまでの子供」を「児童」と呼ぶことになります。
つまり、一般的な子供は、基本的にすべて「児童」と呼ぶことができるのですが、中でも、「満一歳から小学校に就学するまでの子供」に関しては、「幼児」と呼ぶという違いがあることがわかりました。
まとめ
「児童」と「幼児」の違いについて見てきました。
「児童」と「幼児」は意味がとても似ていて、重なる部分もあります。
「児童」の中でも、より年齢が若い人のことを「幼児」と呼び、だいたい、小学校の入る前の子供を「幼児」と呼ぶと覚えておくといいのではないでしょうか。