この記事では、「児童クラブ」と「学童」の違いを分かりやすく説明していきます。
「児童クラブ」とは?
主に日中に共働きをしている保護者が居ない家庭を対象として、小学生児童を対象として授業終了後に適切な遊びや生活の場を与えて、児童の健全な育成を図る事業の通称です。
正式には、放課後児童健全育成事業の一環として厚生労働省が所轄して設置されている事業であり、通称として、「学童」、「学童クラブ」、キッズクラブ、学童保育所などがあり、個々の施設の呼び方は定められていません。
「学童」とは?
学問する児童のことで、小学校で学ぶ児童のことです。
学齢児童と同じ意味になります。
また、放課後児童健全育成事業の一環として設置しているものを略称として、保護者が「学童」と呼ぶことがあります。
「児童クラブ」と「学童」の違い
「児童クラブ」と「学童」の違いを、分かりやすく解説します。
「児童クラブ」は、大きく分けて、公設公営、公設民営、民設民営の3つの種類があり、公設公営と公設民営の場合には、「児童クラブ」の名称が用いられることが多いのですが、特に定められて居ないので、「学童クラブ」となる場合もあります。
公設の場合に「児童」という言葉が使われることが多い理由は、学校教育法にて、満6歳から12歳までの小学校に通学するものを「学齢児童」とするというように定められており、学習指導要領では、省略して「児童」が使われるためです。
児童福祉法では、満18歳に満たない者が、「児童」と定められているので、「児童」と言う言葉は、18歳未満をイメージすることが正しい場合もあるので注意が必要です。
整理すると、小学生は、学習指導要領で「児童」とされていることから、「児童クラブ」という名称が使われており、「学齢児童」を意味する「学童」から、「学童クラブ」と名称が使われているので、この場合の「学童」と「児童」は同じ意味となります。
保護者によって「学童クラブ」や「学童保育」が省略されて「学童」呼ばれるようになってしまったため、状況によっては混乱が生まれることに成ってしまったわけです。
まとめ
「児童クラブ」と「学童」の違いについて解説しました。
「児童クラブ」は、主に日中に共働きをしている保護者が居ない家庭を対象として、小学生児童を対象として授業終了後に適切な遊びや生活の場を与えて、児童の健全な育成を図る事業の通称ですが、「学童」は、小学生を意味する言葉です。
保護者には、「学童クラブ」や「学童保育」を「学童」と略小して呼ばれることがあります。