この記事では、「全て」と「全部」の違いを分かりやすく説明していきます。
「全て」とは?
「全て(すべて)」には、名詞と副詞の意味合いがあります。
名詞としての「全て」は、「みんな・いっさい・全部・あらゆるもの」を意味しています。
例えば、「全てが水の泡になった」や「全てはあなたのためでした」などの例文で使われます。
副詞としての「全て」は、「何もかも・一つも残さずに」の意味を持っています。
例えば、「全て正直に話してください」や「この部屋にあるゴミを全て片付けなさい」などの例文で使用することができます。
「全部」とは?
「全部(ぜんぶ)」とは、「ある物事の全て・全体・みんな」を意味している名詞です。
「全部」という言葉には、「一そろい(シリーズ)になっている書物のすべて・全冊・全巻」といった意味合いもあります。
一そろいの書物のすべてを意味する「全部」の「部」は、「部分」ではなく「部数」の「部」を意味しています。
例えば、「世界の名作シリーズの全部を集めました」などの文章で使われます。
「全て」と「全部」の違い!
「全て」と「全部」の違いを、分かりやすく解説します。
「全て」も「全部」も「みんな・いっさいのもの・あらゆるもの」を意味する名詞という意味では共通していますが、「空き缶を全て持ち帰りなさい」のように「全て」には副詞の用法がある違いがあります。
「全部」という言葉も「全部持ち帰りなさい」のように副詞として使われますが、辞書的には「全部」という名詞として定義されています。
さらに「全部」には「一そろい(セット・シリーズ)になっている書物・本のすべて、全冊」という本に関する意味合いがありますが、「全て」にはそういった意味はありません。
まとめ
「全て」と「全部」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「全て」とは「いっさい・あらゆるもの・みんな」「何もかも残らず」を意味していて、「全部」は「ある物事のすべて・全体・みんな」「シリーズ(そろい)になっている書物のすべて・全冊」を意味している違いがあります。
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