「共通一次」時代の大学受験は大変だったという話を聞いたことはありませんか。
「センター試験」とはどのように違うのでしょうか。
「共通一次」とは?
1979年から1989年まで、国公立大学と産業医科大学への入学を志願する人を対象に行われました。
正式名称は、「大学共通第一次学力試験」です。
受験戦争の激化を緩和することや、奇問、難問をなくし、一定の基準を測ることを目的として作られた試験になります。
「共通一次」は、受験生に全国の会場で一斉に共通の問題を解かせ、一次試験とします。
その結果を基にして各大学の二次試験を受験するというシステムです。
最初の8年間は、5教科7科目(理科と社会は2科目ずつ選択)で、1教科200点の1000点満点でした。
その後、理科と社会は1科目選択することになり、800点満点になりました。
「共通一次」は、各方面からの批判が集まり、1990年からは「センター試験」に移行しました。
「センター試験」とは?
正式名称は「大学入学者選抜大学入試センター試験」で、1990年から2020年まで行われた試験です。
解答はマークシートに記入する方式となっていて、記述式で解答する問題はありません。
国公立大学だけではなく、私立大学の入試にも使われています。
国公立大学では、ほとんどの大学で、5教科7科目、合計950点の受験が必要となっていますが、私立大学では、各大学が個別に決めています。
2021年からは、大学入学共通テストに代わりました。
「共通一次」と「センター試験」の違い
大きな違いは、「共通一次」は、国公立大学と産業医科大学が対象だったことに対し、「センター試験」は私立大学も取り入れているところです。
また、「センター試験」は解答がマークシートのみとなっています。
「共通一次」が受験生の足切りの側面が強かったのに対し、「センター試験」は、結果をどのように扱うのかは大学に委ねられています。
まとめ
「共通一次」と「センター試験」では、試験の扱いが大きく変わりました。
時代と共に、大学入試も変化していきます。