この記事では、「内密」と「秘密」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内密」とは?
「内密」は、公的な効力や企業間のやり取りなどで表ざたに公表できないものを、当事者同士が機密を守ることです。
「機密」は、企業などが抱えている極秘情報や口外されると影響があるものを指し、企業や公的な効力が影響を及ぼすものを隠すことにあります。
「内密」の使い方
「内密」は、口外されると企業や公的に効力を持つものの効力が奪われることを恐れた際、それらを隠すために使用されます。
つまりは、内部情報を知った者同士がそれを隠すことを「内密」という言葉を使用するのです。
「秘密」とは?
「秘密」は、当事者同士が知っている極秘情報です。
もしくは、当事者か当事者以外が成り行きでつかんだ極秘情報になります。
当事者以外が「秘密」を握ることで、当事者に対して脅迫をすることの他、漏れてはいけない極秘情報を利用して当事者に対して強く出ることができるのです。
「秘密」の使い方
「秘密」の使い方は、「秘密」を取得した相手よりも優位に立つために極秘情報を利用します。
例えば、一人の人物の「秘密」極秘情報を掴んだと仮定した場合、その情報を利用すれば相手に対して交渉を仕掛ける場合、漏れてはいけない極秘情報を利用することで相手に条件を飲ませることができるのです。
「内密」と「秘密」の違い
「内密」は、企業や公的な効力を行使できるもの極秘情報を取得したが故内緒にすることを指し、「秘密」はあくまで個人間の極秘情報の取得にあり、違いを述べれば企業や公的な権限を持つ権力者と単なる個人間という違いです。
「内密」の例文
・『部長、内密に処理を実行します』
この例は、部長という企業内で権限を持つ人物に対して、極秘裏に処理を必要とする情報を処理することを宣言している例です。
当事者がいて成立するのが「内密」であるため、このケースの場合部長という権限がある人物ともう一人の人物が当事者です。
「秘密」の例文
・『部長の秘密を掴んだ』
このケースは、部長を個人の人間としてみて、その人物の情報を入手したという例です。
「内密」と異なり、部長を単なる個人としてしか見ていない点が特徴です。
なお、部長の内密を掴むとならない理由ですが、内密はわざわざ情報の入手のために踏み込んで情報を得るのではなく偶然知りたくもない情報を知ってしまうことにあるため掴むという自らの意志で取得する意味を持つ言葉を使うことはありません。
その為、「内密」を掴むという言葉が存在しないのは、情報の取得方法も異なるが故です。
まとめ
「内密」と「秘密」ですが、極秘裏に入手した情報を悪用するか、しないかという違いもあります。
例えば、「内密」は企業の中で権限があるものとの極秘裏のやり取りですので悪用はできません。
しかし、「秘密」であれば個人間の極秘情報なので情報を取得したものの情報を利用すれば個人をゆすったり個人から便宜を図ってもらうなど悪用を可能とするのです。
「内密」を悪用できないのは、企業という看板が損なわれるため、情報を悪用できないが、一個人であれば情報を悪用しても個人間でのトラブルになりますので企業という大きな枠で考えると小さなトラブルになります。
ですが、トラブルを承知で、かつ企業という物がどうなってもよい場合、「内密」を悪用することも可能で、例えば、内部情報をリークするなどの他、産業スパイや企業スパイという行為を行えば企業の情報を第3者に売買することもできるのです。