「円盤」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「円盤」とは?新語・ネット用語

ネット上で用いられるスラングとして「円盤」があります。

売上に関する話題などでよく使われるこのスラングはいったい何を意味するのでしょうか。

今回は、「円盤」の意味と類語について解説します。

「円盤」とは?意味

「円盤」とは、「CDやDVDなどの音楽、映像ソフト」を意味する言葉です。


「円盤」の概要

CDやDVDなどの光学ディスクは丸くて光る形状をしていますが、その形UFOつまり空飛ぶ円盤に似ているところから誕生したスラングです。

一般的には音楽CDやアニメのDVDなど「音楽や映像が記録され公式に発売されている映像ソフト」を指し、自分で作成したオリジナルのCDやDVDなど発売されていないものは含みません。

「円盤」という表現は主にソフトの売上に関する話題のときに登場します。

アーティストやアニメ制作会社にとって発売するソフトの売上は文字通り死活問題です。

アニメの制作費は放送時のスポンサー料だけではほぼ賄えず黒字を出すためには作品を収録した映像ソフトをある程度売り上げる必要があることから制作者のみならず存続を希望するファンにとっても「円盤」の売上は重要な問題です。

音楽アーティストにとっての「円盤」つまりCDの売上は一時期ほど重要視されていません。

音楽市場は配信への移行が進み現在発売されているCDはほとんどファングッズ化しています。

握手券などの得点目当てで複数害されることも多く、直接的な売上が重要視される映像ソフトに比べると音楽ソフトの「円盤」は注目度が下がっています。

映画やテレビ番組を収録した映像ソフトも「円盤」と呼ばれますがアニメに比べると「円盤」売上の重要性が引くことからそれほど注目されていません。

映画であれば興行収入、テレビ番組であれば視聴率が人気を計る指標になりますがアニメの場合は視聴率がほとんどあてにならないことから「円盤」の売上が人気を計るバロメーターとして使われています。

元々はネットスラングとして誕生した「円盤」ですが使われ始めたのは2000年代の半ば頃だとされています。

この時期はビデオテープからDVDへの移行期であり発売される映像ソフトもビデオからDVDに切り替わっていた時期です。

映像ソフトの主流がビデオからDVDに移り変わった時期と「円盤」という言葉が誕生した時期はほぼ一致しています。


「円盤」の言葉の使い方や使われ方

・『二期が制作できるかどうかは円盤の売り上げ次第だ』
・『視聴率は低いが円盤の売れ行きは好調である』
・『児童向けアニメは円盤が発売されないことも多い』

「円盤」の類語や言いかえ

・物理
「DVDなど実体がある物理メディア」を意味する言葉です。

データのみをやりとりする配信が一般的になったことから配信ではなくメディアを使って提供されるソフトを「物理」と呼んで配信と区別します。

まとめ

「円盤」はネットスラングとして誕生した言葉ですが現在では業界用語のように広まっています。

ネット以外で使われる機会も増えているので意味を知っておきましょう。