この記事では、「冬将軍」の意味を分かりやすく説明していきます。
「冬将軍」とは?意味
「冬将軍」とは、ロシアの寒さの厳しい冬の擬人化した呼び名です。
「冬将軍」は「シベリア寒気団」のことです。
日本では、「冬将軍」がやってくると、冬型の西高東低の気圧配置となって、厳しい寒さになります。
日本海側では大雪となり、太平洋側では冷たく、乾燥した風が吹くようになります。
「冬将軍」の概要
「冬将軍」の言葉の由来は、1812年、フランスのナポレオンがロシアのモスクワに攻め込んだ際、あまりの寒さに撤退をせざるをえなかったという話から来ています。
「冬将軍」の言葉の使い方や使われ方
「冬将軍」を用いた例文をいくつか挙げてみます。
『私は雪国に住んでいるので、冬は冬将軍がやってくると、大雪になってしまい、除雪作業が大変です』、『冬将軍の影響で、今年は元日から大雪で、交通渋滞や列車の運休などが相次いでいます』、『今週末は冬将軍が来るようだから、今のうちに外出の用事を済ませておこう』
「冬将軍」の類語や言いかえ
「冬将軍」と似た意味の言葉としては、「寒気団」、「厳寒」、「極寒」、「酷寒」、または「シベリア寒気団」などがあります。
まとめ
雪の降り方は毎年変わります。
シーズンを通して、大雪の年もあれば、小雪の年もあります。
また、シーズンの終わりになって、雪が多く降ることもあります。
また、普段は雪が降らない太平洋側地域でも、雪になり、交通機関に影響が出ることもあります。
特に、「冬将軍」がやってくる西高東低の冬型の気圧配置になると、降雪地帯では大雪になってしまいます。
そのため、雪で道路が立ち往生するような状況が起こってしまいます。
大雪になると、さまざまなことが困難になってきますが、そのような状況になると、見知らぬ人同士での助け合いも生まれてきます。
これは他の自然災害にも共通して言えることで、人は何らかの緊急事態の時には、自然と助け合う心を持っているようです。
「冬将軍」は何かと厄介な面が目立ってしまいますが、このような普段は見られない、または感じることができない人の温かさを知ることができます。
自然現象は季節に応じて、さまざまな状況になります。
特に自然災害大国と言われている日本では、冬将軍だけではなく、他の季節でもいろいろな被害が出てしまいます。
しかし、それでも人々が助け合い、なんとか復興してきたことは、本当にすごいことだと言えるでしょう。
自然災害の時は、気象情報などを参考にし、まずは自分自身の身の安全を守るための準備や行動が重要です。
また、災害弱者と言われる人たちの早めの避難も必要です。
ですが、普段、自然とかけ離れた生活を送っていると、自然災害が起こるような状況になっても、感覚が鈍感になっていて、とっさの行動ができなくなってしまう恐れがあります。
自然災害のような場面では、他人任せではなく、自らの判断で行動できることが重要です。
そのためにも、普段から気象や自然環境などに関心を持ち、自分の感覚で、気象や自然がどのような状況になっているのかを知り、早めの対策をとっていけるようになっていきたいものです。