この記事では、「凋落」と「没落」の違いを分かりやすく説明していきます。
「凋落」とは?
「凋落」とは、複数の意味がある言葉です。
一つ目は勢いが衰える、落ちぶれるという意味です。
「凋落」はこの意味でよく使われています。
二つ目は草木がしぼむ、枯れるという意味です。
三つ目は見た目が衰えることで、四つ目が衰え死ぬことです。
このように意味は大きく分けて四つあるのですが、最初の一つ目以外は、古い日本語でそれほど普段使いはされていない意味です。
「判断を間違えて、凋落の一途をたどることになった」「見るかげもなく凋落していると聞いた」「凋落して、今では借金まみれで暮らしているそうだ」などと、使います。
「没落」とは?
「没落」とは国家、家、会社など「栄えていたもの」が「衰える」ことです。
また「落ちぶれる」ことでもあります。
古い日本語では城、陣地が落ちることや、人を罵っていう言葉としても使われています。
この言葉はかつて「栄えていた」ということがポイントとなります。
もともと成功せず、栄えてもいないものが衰えた場合は「没落」とは使いません。
かつて華やかだったものが、現在は落ちぶれているといった時に「没落」を使います。
「貴族階級が没落する」「あの家は今では没落しているが、十数年前はかなり派手に生活していた」「今では没落していて、かつての勢いはないし職人もいない以上復活はできないと思う」などと、使います。
「凋落」と「没落」の違い!
「凋落」と「没落」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「落ちぶれる」という意味では同義語として使えます。
ですが、意味合いが違う部分もありますのでそれぞれの意味を理解して使い分けをしていきましょう。
「凋落」とは、勢いが衰えるという意味になります。
古い日本語では草木が枯れる、容色が衰える、衰え死ぬといった意味もあります。
一方の「没落」は国家、家など「栄えていたものが衰える」という意味になります。
古い日本語では城や陣地が陥落する、人を罵るといった意味でも使っていました。
使い分けのポイントとしては人、個人的な「落ちぶれる」であるならば「凋落」で、国家、家、会社など大きく栄えていたものが「落ちぶれる」場合は「没落」とするといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「凋落」と「没落」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
ほぼ同義語として使えますが、それぞれの意味を理解してふさわしい方を選び使っていきましょう。