「出不精」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「出不精」

この「出不精」は、「面倒くさがり屋」と言われることもある言葉です。

ただし、何事に対してもそうという訳ではなく、家に居る時だけに使われます。

世間では「インドア派」「アウトドア派」といった言葉がよく使われますが、そのインドア派の最たる例が、この「出不精」だと言ってもいいでしょう。

「出不精」の意味

出不精は、「家から出るのがとても面倒だと考えている」ことを意味します。

または、そのように家から出たがらない人そのものを指して使います。

寒い日や暑い日、休みの日に家から出るのは面倒だと考えるのはごく普通のことですが、出不精なるとそれどころではなく、とてもいい陽気の日や家に居ても特にすることがない休日でも、外に出ようとはしません。

休みの日を家で過ごす(家で楽しむ)ことの多い人は、前述のように「インドア派」と呼ばれますが、出不精はインドア派などという言葉では甘いと言えるほど全く家から出ようとはせず、そのような人にこそ使う言葉です。

「出不精」の言葉の使い方

出不精という言葉は、自分がそうであるという場合や人がそれだと使うことが多いです。

多少は悪いニュアンスが含まれていますが、それほど悪口という訳でもありません。

ただし、「インドア派」には全くそのような響きはありませんが、それと比べると、先に書いた「面倒くさがり屋」というイメージが強い言葉だと言えるでしょう。

「出不精」を使った例文・短文(解釈)

出不精を使った例文や短文です。

どれも使っている相手にいいイメージは与えませんが、使い方に気を付ければ、多少年上の人に対して使っても大丈夫です。

「出不精」の例文1

「あいつはインドア派だと譲らないが、どう考えてもただの出不精だろう」

出不精の人がいい訳として一番使うのが、この「インドア派」という言葉です。

インドア派は、訳あって(家の中でしかできない、その方が効率がいい趣味があるなどの理由)家に居ることが多いだけで、面倒だから外出しないという訳ではありません。

それでもインドア派の一つの形態に変わりはないので、出不精と言われるのを嫌い、自らインドア派だと率先して言っていることがあります。

この例文はそのいい例です。

「出不精」の例文2

「いくら出不精だからって、コンビニはすぐそこにあるだろう」

出不精にもレベルのようなものがあり、究極のそれとなると、家から見える程度の距離への外出をもしたがりません。

これには外に出るのが面倒だからという理由の他に、外に出るにはやはりそれなりの格好をする必要がある為、その着替えからして面倒だと考えているのです。

「出不精」の例文3

「出不精なあの人も来るというのでちょっと驚いた」

出不精な人でも、誘われれば場合によっては外出することがあります。

普段から出不精だと思われていると、この例文のようにちょっと出てきただけでも驚かれてしまうかも知れません。

「出不精」の例文4

「彼は出不精だと評判だが、CDやDVDを借りに行くくらいはするようだ」

それくらいのことならするのであれば、出不精と言ってもまだ低レベルの段階です。

もっとレベルが上がると、その日が休日で、ちょうど返却日であっても返しに行かず、延滞料金が発生することさえ厭わないという出不精ぶりなことも珍しくありません。

「出不精」の英語と解釈

出不精な人は、何も日本人だけではありません。

英語でもそのような状態や人を表す専用の言葉があり、“couch potato”と表現しています。

これはもちろんスラングで、そのまま訳すと「ソファーでポテトを食べる」となりますが、その行為がいかにも外出する気がない様子なので、「出不精」の意味そのものとして使われています。

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