「出版者」と「発行者」と「発行元」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「出版者」と「発行者」と「発行元」の違いとは?違い

書籍に関する言葉として、「出版者」「発行者」「発行元」がありますが、これらの言葉がどのようなものを指しているか、皆さんはご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「出版者」「発行者」「発行元」の違いを分かりやすく説明していきます。

「出版者」とは?

「しゅっぱんしゃ」という読み方になる「出版者」は、刊行物の出版や発行・公開に責任がある個人・家族・団体、あるいはその名称」のことを指しています。

一般的には「書籍や雑誌などを製作する会社」と言う理解になります。


「出版者」の例文

「出版者」の例文を挙げてみます。

・『出版社で私の書いた漫画を採用してもらうことになった』
・『出版社の仕事は激務だ』
「書籍を製作する会社」となる「出版社」では、漫画などの作品を採用したりしています。


「発行者」とは?

「発行者」「はっこうしゃ」と言います。

「発行者」「発行体」とも呼ばれており、「資金を調達することを目的とした債券を発行する主体のこと」を意味します。

この国債の「発行者(発行体)」は、国であり、社債はそれを発行する会社となります。

また、書籍に関しては、「図書・新聞・雑誌などを発行する人」、あるいは「発行の責任者・発行人」「出版物発行の責任者・発行人」のことを意味するのです。

「発行者」の例文

・『発行者はあの出版社のA氏だ』
・『発行者の判断で図書を増刷が決まった』

「発行元」とは

「発行元(はっこうもと)」とは「コンテンツを提供する主体で発行・配信の辞表に携わる事業者のこと」を意味しています。

これが出版業界になると「出版社」そのものを指しており、IT業界では、「ゲーム・音楽などのコンテンツを販売者」指していることがほとんどです。

最近ではインターネットの普及により、「発行元」 がコンテンツの販売を手掛ける事業者のことを指すことが多くなっています。

「発行元」の例文

「発行元」の例文は以下の通りです。

・『この本の発行元は何処だ』
・『発行元はあの関連会社の出版社だ』
上記例文からすると、「発行元」は出版業界で見ると、「書籍を制作している出版社」という理解ができないでしょうか。

「出版者」と「発行者」と「発行元」の違い

では、「出版者」「発行者」「発行元」はどのような違いになるのか、今一度整理してみましょう。

「出版者」「書籍や雑誌などを製作する会社」ということを指しており、いわば「書籍などの発行会社」ということになります。

「発行者」「図書・新聞・雑誌などを発行する人」「特定の人」なります。

「発行元」は、出版業界では前述の通り「出版社」となり、「出版者」と同じ意味で理解できます。

但し、IT業界における「コンテンツ販売者」という意味合いもあり、広義の意味で使われる点が特徴でしょう。

まとめ

ここまで「出版者」「発行者」「発行元」の意味や違いを説明してきましたが、微妙に解釈が異なってくるので、間違いのないように意味を正しくチェックしておきましょう。

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