この記事では、「分布」と「分散」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分布」とは?
分布とは分かれて広くあちこちにあることや、置くことを意味します。
また、動植物が地理的や時間的にある範囲を占め、垂直分布や水平分布などがあります。
統計学ではある変量についてそれぞれの観測地の広がりの状態を示し、正規分布や指数分布など組み合わせて使うことが多いです。
また、分けると布を組み合わせているため、布は同じ種類のものを指し集まっている場所を表します。
データの分布は同じ属性を固め、集まっている場所を指すことが多いです。
このため、散らばって配置されていても集まっている場所を特定し、その様が布のように見えるために分布という言葉で表現されています。
また、集まったものを1つのグループだと考え、それらが離れた場所にもある状態を指すことが特徴です。
「分散」とは?
分散は1箇所にまとまっていたものが分かれ、散らばるように広がる状況です。
また、1つの塊が複数のものに分かれる様子を指し、周辺に散らばってしまう様子を示します。
このため、軍隊や編隊などが分かれて相手の陣地を攻める方法にもなり、取り囲むために散らばると効果的です。
1つのものが多くのものに分かれて散らばるため、集めにくくなります。
「分布」と「分散」の違い
分布は神社や寺院など特定の物が複数集まった場所があり、それらが散らばって配置されていることになります。
分散は1つの大きいものが複数の小さいものに分裂して散らばることになり、分布とは意味合いが大きく異なっています。
分布の場合は複数の同じものが散らばっていることになりますが、分散は1つのものが分裂しているため違うものになることも多いです。
このため、分布の場合は分かれたのは同じ種類のものが複数ありますが、分散は単数の場合もあります。
このため、明確な定義としては散らばっているものが複数なければ分散になり、あれば分布になることが特徴です。
配置における分布は複数の神社などが集まった場所があり、ある程度の数になる必要があります。
しかし、分散は1つでも構わないため、違う場所に配置されていたらあてはまることが特徴です。
「分布」の例文
・『奈良市内には寺社や寺院が広く分布している』 ・『池の水温の分布はデータとして活用でき、うまく使うと便利だ。』
「分散」の例文
・『徳川軍は石田軍の陣地を攻めるときに複数の兵を分散させて有利な状況にした。』
・『アメーバは急に分散し、小さな生物として周囲に散らばった。』
まとめ
分布は分かれて配置されていますが、同じ種類やジャンルのものが複数あることが条件になります。
一方の分散は同じものでも1つしかなくても散らばって配置されていれば認められ、分布に比べると範囲が広いことが特徴です。