この記事では、「初期化」と「フォーマット」の違いを分かりやすく説明していきます。
「初期化」とは?
ハードディスクや記録可能なDVD、USBメモリーなどの記録メディアの中身を消去して利用可能な状態にすることや、メモリーの記録内容を消去し、使い始めの状態にすること。
ハードディスクレコーダーなどでは初期化は最初から行われていますが、かつて使用されていたフロッピーディスクは初期化を行わないと記録ができないものもありました。
また、エラーが発生した記録メディアやUSBメモリーも初期化させると使うことができるケースもあります。
なお、パソコンを廃棄する場合にはハードディスクやSSDを物理的に取り外すか、初期化させてデータをなくすことで個人情報の漏洩を防ぐことが推奨されています。
中古パソコンは全て初期化されるのが基本です。
フォーマットやイニシャライズという言い換えも見られます。
「フォーマット」とは?
初期化すると同義の言葉で、データをすべて消すことを指します。
フォーマット形式という言葉もあり、フォーマット形式を変更することでより多数のデータを記録できるなどのメリットがあります。
また、フォーマットは書式や仕様、形式や体裁という意味も持っており、雑誌のフォーマットであれば書体やルビ、見出しの位置やページ番号の位置などを指し、基本的に毎号同じフォーマットで発行され、雑誌を刷新したときにはフォーマットも変化します。
番組のフォーマット、舞台のフォーマットなどという使い方も可能で、回数行うものではより使いやすい言葉と言えます。
また、入力用の必要事項を記載したサイトなどを入力フォーマットと呼ぶケースもあります。
こちらは入力する内容である住所や郵便番号などの入力ウィンドウを用意してスムーズな入力をできるようにしたものです。
「初期化」と「フォーマット」の違い
「初期化」と「フォーマット」の違いを、分かりやすく解説します。
ハードディスクの「初期化」と「フォーマット」という言葉は、データをすべて消去して使える状態にするという点では同じ意味の言葉です。
ただし、フォーマットには記録形式などの意味があるフォーマット形式という言葉もあります。
また、フォーマットには初期化にはない意味合いとして、書式や仕様、形式、規格、体裁という意味があり、テレビ番組のフォーマット、ホームページのフォーマット、舞台のフォーマット、電子書籍のフォーマット(記録形式や操作など複数の意味をもつ)等といった使い方があり、内容以外の共通部分を使って連続性をもたせるのに一役買っています。
また、入力フォーマットという言葉もあり、入力項目とウィンドウによって構成されており、複数の入力ができるようになっています。
まとめ
「初期化」と「フォーマット」は初期化の意味はすべてフォーマットにもある言葉ですが、フォーマットには初期化にはない規格や体裁などの意味があり、より広い意味で使われるのがフォーマットです。