「初詣」と「幸先詣」の違いとは?分かりやすく解釈

「初詣」と「幸先詣」の違いとは?違い

この記事では、「初詣」「幸先詣」の違いを分かりやすく説明していきます。

「初詣」とは?

正月にその年はじめて寺社にお参りをすることです。

1月1日は年の始まりとされており、1月は1年の最初の月です。

正月は旧暦の1月のことですが、現代では三が日あるいは松の内までの期間を正月と呼んでいます。

この期間に寺社にお参りをすることを「初詣」といいます。

しかし、1月中に寺社にお参りに行けないこともあるでしょう。

「初」にははじめてという意味があり、「詣」には寺社にお参りするという意味があります。

つまり、その年のはじめてのお参りであれば「初詣」といえることになります。

とくに正月に寺社に行くと、お守りなどを販売する場所がいつもよりも広く設けられていたり、甘酒やココアなどが販売されていたりします。

普段以上に人でにぎわっています。


「初詣」の使い方

その年にはじめて寺社にお参りをすることを指して使用します。

とくに正月にお参りすることをいいます。


「幸先詣」とは?

12月に寺社を訪れ、一年の感謝の気持ちを伝えるとともに、来年の加護を願い、お参りをすることです。

これまでは新しい年になったら寺社にお参りに行くことが一般的でした。

年の始まりには、多くの人がお参りに訪れます。

新型コロナウイルスの感染拡大により、密な状態を避けるようにという配慮がされるようになりました。

そこで、寺社でもお参りで密な状態にならないようにと配慮をし、新しい年ではなく、その前の年にお参りをしようという動きがでました。

「初詣」を前倒しするのです。

このことを「幸先詣」といいます。

新型コロナウイルスの感染が拡大したころに作られた言葉です。

お守り、熊手、破魔矢などの授与は通常通り行っています。

いつからを「幸先詣」としているかは寺社によって異なりますが、12月31までというのはどこも同じようです。

はじまりは12月になってからで、20日ごろからというところもあれば、30日からというところもあります。

「幸先詣」の使い方

一般的には年の初めに寺社にお参りに行くものを、前年の12月に行うことを指して使用します。

「初詣」と「幸先詣」の違い

どちらも寺社にお参りをすることを指しているのですが、いつお参りに行くのかという点に違いがあります。

前者は新しい年で、後者は前年の12月です。

どちらも、神仏に感謝の気持ちを伝えたり、加護を願ったりします。

「初詣」の例文

・『今年も初詣にでかける』
・『初詣には着物を着用する』
・『初詣に出かけてお守りをもらう』
・『初詣に行ったらおみくじを引く』

「幸先詣」の例文

・『今年は幸先詣をした』
・『幸先詣に出かけたら人が少なかった』
・『ゆっくりと幸先詣をする』
・『幸先詣が行われていた』

まとめ

どちらの言葉も寺社にお参りをすることを指している点は同じですが、いつお参りをするのかという点に違いがあります。

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