「前例のない事態」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「前例のない事態」とは?意味と使い方

ニュースなどでよく耳にする定番の言葉として「前例のない事態」という表現があります。

驚きを持って伝えられるニュースで使われることの多い言葉ですが、正確にはどのような意味なのでしょうか。

今回は、「前例のない事態」の意味と使い方を用例を紹介しながら解説します。

「前例のない事態」とは?意味

「前例のない事態」とは「これまでに一度も起きたことが無かった初めてのこと」という意味の言葉です。


「前例のない事態」の概要

「前例のない事態」「前例」とは「過去に起きた事例」を意味します。

「これまでの歴史や経験など過去を見返してもそのようなことが起こった事例が確認できない」というような初めての事態をさして「前例のない事態」と表現します。

「前例のない事態」という表現は参考にできるかこの事例がある程度蓄積されている歴史のある事柄に対して使われます。

誕生して間もない、過去の記録がないなど事例を振り返って確かめるほどの記録や経験がない場合にはふさわしくない表現です。

「前例のない事態」はいい意味でも悪い意味でも使われる言葉です。

新たな発想や斬新なアイデアで歴史を大きく変えるような事態を指す場合は肯定的な意味合いで使われますが、今まで奨励のなかった病気や経験したことがない大災害などネガティブな事態に対しても使われます。

過去の経験や実績を重視するいわゆる前例主義の考え方において「前例のない事態」は強いインパクトを残します。

場合によっては集団や組織のあり方さえ揺るぐ可能性があるため「前例のない事態」が極端に嫌われるケースも見られます。

反対に革新性や先進性を重視する考え方において「前例のない事態」は目指すべき目標になりえる歓迎すべき要素です。


「前例のない事態」の言葉の使い方や使われ方

・前例のない事態を前にして審判団が協議を始めた。

・裁判所が前例のない事態にどんな判断をするのか注目が集まる。

・確かに前例のない事態であるが、だからといって何も行動しないのは間違っている。

・リーダーは前例のない事態を前にして動揺するメンバーを落ち着かせようと必死だ。

「前例のない事態」の類語や言いかえ

・未曾有
「未(いま)だ曾(かつ)て有(あ)らず」の略語にあたる「未曾有(みぞう)」「これまでに一度もなかった」という意味の言葉です。

意味合いとしてはほぼ同じですが、驚愕の度合いをより強調するときに使われる表現です。

・前代未聞
「これまでに聞いたことがない」という意味を表す「前代未聞」は意味合い的にほぼ同一であり置き換えも可能です。

「風のうわさでも聞いたことがない」というニュアンスが含まれ「自身の知り得る過去の事例を参考にするだけでなくうわさ話まで情報を求めても事例が確認できなかった」と過去に例がなかったことをより強く強調しています。

・史上初
「歴史上初めて」という意味を持つ「史上初」は過去に例がなかった、成し遂げた人がいなかったという意味において「前例のない事態」とほぼ同義です。

過去を振り返るよりも新たな第一歩となることを強調したいときに使われ流氷源です。

まとめ

「前例のない事態」は比較的よく使われるスタンダードな表現です。

意味もそれほど難しいものではないので正しく理解しておきましょう。

意味と使い方
意味解説辞典