「前衛的」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「前衛的」とは?意味と使い方

この記事では、「前衛的」の意味を分かりやすく説明していきます。

「前衛的」とは?意味

「前衛的」とは「その時代において、他のものよりも、考え方等が抜きん出て新しいこと」を意味する言葉です。

芸術やファッション等の分野で、特によく使われる言葉です。

考え方等が抜きん出て新しいだけでなく、従来の価値に捕らわれることなく、時として従来の価値観に対して攻撃的と思えるケースも少なくないと言えます。


「前衛的」の概要

「前衛的」と言う言葉は、フランス語の「アバンギャルド」を日本語訳した言葉です。

「アバンギャルド」と言うフランス語は、元々は軍事用語で「戦争の最前線で戦う部隊」を意味する言葉でしたが、それが各時代の芸術革命運動へと意味を替え、次第に「時代に先駆けていること」を指す言葉に転じて行ったものです。

日本にこの概念が入り、前衛的と言う訳語が作られたのは、この「アバンギャルド」「時代に先駆けていること」を指す意味に転じた後のため、一貫して「その時代において、他のものよりも、考え方等が抜きん出て新しいこと」を意味する言葉として定着したものです。

「前衛的」な芸術家として世界的に有名な人としては、ピカソやダリや、日本では岡本太郎や草間彌生などを挙げる事が出来るでしょう。

こうした代表的な「前衛的」芸術家や、一般的に「前衛的」と言われる人の特徴としては、そもそも発想がユニークで、その根源である感性が独特で、かつ強い目標意識と情熱を持っている事が挙げられます。


「前衛的」の言葉の使い方や使われ方

「前衛的」の言葉は、『彼のファッションは、流行の先端と言うより、前衛的と言える独特なものです。』や『彼は芸術家肌で、全ての話が前衛的に聞こえ、何を言いたいのか分からぬ事や、どう返事すべきか戸惑う事が少なくありません。』や『新製品は、時代よりも進み過ぎた前衛的なものではヒットしない事が多い。』などと使われます。

「前衛的」の類語や言い換え

「前衛的」の類語や言い換えとしては、時代を先取りしているという視点では、「新奇性」「先鋭的」「目新しい」などが類語として上げられます。

また独特な感性と言う視点では、「独創的」「革新的」「新感覚」と言った言葉が近いでしょう。

しかし「前衛的」の言葉の持つ、「時代の先駆け」「突出した独創性」「奇妙とも思える感性」と言う3つの要素を併せ持つものはなく、言葉のインパクトとしては、いずれの言葉も弱いと言えます。

まとめ

「前衛的」と言う言葉は、フランス語の「アバンギャルド」を日本語訳した言葉です。

その意味は、「その時代において、他のものよりも、考え方等が抜きん出て新しいこと」を意味する言葉です。

芸術やファッション等の分野で、特によく使われる言葉で、「前衛的」と言われる芸術家の代表としては、海外ではピカソやダリ、日本では岡本太郎や草間彌生の名前がしばしば挙げられます。

意味と使い方
意味解説辞典