「加勢する」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「加勢する」とは?意味と使い方

この記事では、「加勢する」の意味を分かりやすく説明していきます。

「加勢する」とは?意味

「加勢する」のい読みは「かせいする」で、「相手に対して力を貸して助けること」を意味する言葉です。


「加勢する」の概要

「加勢する」の意味は、前項で記載した通りですが、ここで「力を貸して助ける」の意味には、以下のニュアンスが含まれています。

「力を貸して助ける」のは、相手が困っている場合や、相手の意見等に賛同する場合です。

この際に、単に相手の意見等に賛同して応援の意思表明をするだけでなく、実際に相手の困りごとの解決や、意見を具現化する行動に対して、自分も何らかの行動を起こして、その達成を手助けするという意味合いを持っているのです。

こうした意味合いやニュアンスを持つことは、「加勢」の言葉の成り立ちを考えると理解できます。

「加勢」「加」の漢字は、訓読みでは「くわ(える)」で、意味には「その上に乗せて足す」「相手に対する行為」「仲間に入る」などがあります。

また「勢」の訓読みは「いきお(い)」で、「力」「軍力や兵力」という意味がある漢字です。

従って、「加勢」「兵力を持って、乗せて足すことや仲間に入ること」の意味となります。

元々は、戦いが頻繁に行われていた時代に、相手の味方として兵を率いて相手が戦っている敵に対する戦いに参戦することを意味していたのです。

こうした言葉の語源を考えると、単に意見に賛同するようなことではなく、もっと直接的に行動で協力すると言ったニュアンスを持つ事が分かると思います。

もちろん、現在では戦いが日常的にある訳ではなく、「兵」ではなく、「能力や権力等の力を持って手助けすること」の意味で使われています。

また「加勢する」の言葉は、具体的に手助けする内容の善悪には関係なく使われます。


「加勢する」の言葉の使い方や使われ方

「加勢する」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『今朝の会議で、彼の意見が論破されそうになりました。彼と同じ意見を持つ私は、黙っている事は出来ず、反対意見の矛盾を突く発言をして、彼に加勢しました』
・『繁華街で起きた若者2人の小競り合いが、いつしか双方に加勢する仲間が集まり、大きな喧嘩に発展しました』
・『私の高校の陸上部では、長距離選手は非常に少ない状態で、駅伝大会に出場する人数が足りませんでした。そんな状況を見て、サッカー部の俊足の選手が加勢すると名乗りを上げてくれ、お蔭で駅伝大会に何とか出場できました』

「加勢する」の類語や言い換え

「加勢する」の類語や言い換えとしては、「助力する」「味方する」「力を貸す」「助太刀する」などを挙げる事が出来ます。

まとめ

「加勢する」とは「相手に対して力を貸して助けること」を意味する言葉です。

ここで「力を貸して助ける」の意味合いは、単に相手の意見や行動に賛同するだけでなく、同じ様に行動をすることで手助けすることです。

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