「助け船」の意味
「助け船」とは、直接的には「水上での遭難を救助するために出す船」、「救助船」という意味がありますが、そこから転じて、「人が困っている時に助けるもの」、「助勢」という解釈をすることができます。
「助け船」の読み方
「助け船」は「たすけぶね」という読み方になりますので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「助け船」の表現の使い方
「助け船」は「困った時に助けるもの」という意味で解釈することができますので、藁をすがる思いで、ヘルプを求めているような時に、救いの手が差しのべられた時に使われることになります。
「返答に詰まったクラスメートに助け船を出してあげた」というような使い方ができます。
「助けぶね」は救助船の意味で使う場合は「助け船」,比 喩的に助けとなるものという意味で使う場合は,「助け舟」と表記することが多い。
「助け船」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「助け船」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「助け船」を使った例文1
「僕は数学の時間に先生からの質問に答えられないでいると、田中君が助け船を出してくれた。あのことは一生懸命忘れることはない」
学生の頃にこのような経験をした人もたくさんいることでしょう。
苦手な数学の授業を受けているだけでも苦痛なのに、先生から質問されてしまい、頭の中は真っ白。
そんな時に「助け船」を出してくれた田中君の優しさに感謝したことでしょうが、その思い出は、ずっと忘れることがないのです。
「助け船」を使った例文2
「もし、あの時、事業が失敗で友人の助け船がなかったなら、今の僕はないのです」
「助け船」でも、前の例文のように授業中での「助け船」よりも、この例文の方がより切実なことだったと思います。
と言うのも、事業に失敗してもはや生きていくことさえ危ぶまれたことを友人の「助け船」で、今は何とか平穏な人生を送れているのですから。
もう感謝の気持ちで一杯のはずです。
「助け船」の類語や類義語
「助け船」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
「お手伝い」【おてつだい】
「お手伝い」が「助け船」の類義語として活用することができます。
「協力すること」や「協力してくれる人や、その行為」という意味で使われています。
「サポート」
「サポート」も「助け船」の類義語として扱うことができるでしょう。
「支援」という意味がありますが、「サポートに回る」や「サポートを受ける」という表現で活用されます。