「盤石の布陣」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「盤石の布陣」とは?意味と使い方

「盤石の布陣」という言葉はだれでも一度くらいは耳にしたことがある一般的な表現ですが、意味についてはよくわからないという人も多くあやふやなままスルーされているケースが多く見られます。

この言葉はいったいどのような意味でどうやって使うのが正しいのでしょうか。

今回は、「盤石の布陣」の意味と使い方を解説します。

「盤石の布陣」とは?意味

「盤石の布陣」とは「少々のことでは揺るぐことのない強固で安定した体制」という意味の言葉です。


「盤石の布陣」の概要

「盤石の布陣」「盤石」とは大きくて重い石のことです。

どっしりと大きな石は少し力を加えたくらいでは全く動きません。

「布陣」とは「戦の陣立て、陣形」のことです。

戦を始める前には少しでも有利に戦いを進められるよう地形や効率を考慮して兵を配置します。

そのような兵の配置のことを「布陣」といい、人を配置するという意味から減退的に転じて組織の人事や体制のことを指します。

重くお大きな石がちょっとやそっとのことでは動かない様子から「ガッチリと固められていて多少の影響ではびくともしないくらい強い体制」のことを「盤石の布陣」と表現します。

一般に「盤石の布陣」という表現は「これ以上のものはない望みうる最高の体制」という意味で使われます。

基本的には集めた人材の優秀さを指す言葉ですが、設備や資金など人材以外の準備も万端抜かりなく行われているという意味も含まれています。

「盤石の布陣」は組織や集団の体制がガッチリと固められていることを指す言葉です。

特に「スキがない」ことを強調する表現で能力はもちろん信頼や連携などの組織内での縦横のつながりもしっかりしている様子を表します。


「盤石の布陣」の言葉の使い方や使われ方

・新内閣は磐石の布陣でスタートを切った。

・最終予選に磐石の布陣で挑むために選手を先行する。

・磐石の布陣で正々堂々戦いを挑む。

・海外からの参入に備えて企業の垣根を超えた磐石の布陣を整える。

「盤石の布陣」の類語や言いかえ

・強固な体制
「強くて固いガチガチに固められた体制」という意味の言葉です。

意味合いはほぼ同じですが「盤石の布陣」には上の人間が人材を選んで組織を固めるというニュアンスが含まれるのに対し、こちらはプロセスを問わず事実として体制が強固であることを意味しています。

・オールスター
「最高のスターが集まる」ことを意味する言葉ですが、転じて「組織に優秀な人材が見事にそろう」という意味で使われます。

「盤石の布陣」が結束の固さが全面に出る表現ですが、こちらは優秀さを強くアピールするときに用いられます。

・最高の面子
「面子」「麻雀をやるメンバー」という意味の言葉ですが、そこから転じて集まりに参加する人や顔ぶれという意味で使われています。

「現時点で考えられる最高のメンバー」という意味で使われる表現ですが「盤石の布陣」きちんとした組織や集団に用いられるのに対し、こちらはちょっとした集まりや時限的な集団によく使われます。

まとめ

難しい表現に思われがちですが、もともとの言葉の意味がわかれば「盤石の布陣」がとてもシンプルな意味だとわかります。

上手く使いこなせば知的に見える表現なので正確な意味を理解したうえで使ってみてください。

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