「努力を要する」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「努力を要する」について

この「努力を要する」という言葉は、何かの評価の1つとして使われることもある言葉です。

「努力を要する」の意味とは

努力を要するとは、「(〜を成し遂げる為には)努力が必要だ」という意味で使う言葉です。

つまり、「もっと努力をしなさい」という意味だと考えると分かりやすいでしょう。

このままではうまくいかないという時に使われることが多い言葉ですが、何かがうまくいかなかった後から使われる場合もあります。

一部の学校などの教育施設では、よい順から「よくできました」「普通です」「努力を要します」といった段階での評価も見られます。

「努力を要する」の言葉の使い方

努力を要するは、少なくとも今以上の努力が必要だと思った時に使われる言葉で、その対象の人物や団体が自らそう使うのではなく、第三者からそうだと判断された時に言われることが多いです。

自らをそうだと判断して使うこともありますが、その場合には「努力が必要だった」などと多少違う形で使うこと多く、この「努力を要する」という形のまま見掛けることは少ないのですが、どちらに対しても問題なく使える表現です。

「努力を要する」を使った例文

努力を要するを使った例文です。

どれも、何かしらの努力が必要だと言っているのが分かります。

「努力を要する」の例文1

「その結果では、努力を要すると言われても仕方ないだろう」

誰か(もしくは、自分が所属している以外の団体)のふがいない結果に対して、もっと努力が必要だと言っています。

そして、この例文の形を「この結果では、努力を要すると言われても仕方ない」と少し変化させると、自分(もしくは、自分の所属する団体)に対して使っている例にすることができます。

「努力を要する」の例文2

「『努力を要する』という評価をもらってしまったが、どこが悪かったのか分からない」

評価として、この「努力を要する」と言われて(判断された)しまった場合、どのような努力が必要なのかという具体的なことまでは分からないことが多いでしょう。

教科別の成績に対してであっても、どこをもっと努力すればいいのかという点が分からないので、成績の基準として使われた時には少々困ってしまう言葉です。

「努力を要する」の例文3

「どれだけ努力を要するとしても、最後までやり切るしかない」

これは、自分や自分たちに対して使っている例になります。

今以上に努力が必要だということが分かっている上でそのように言っていると考えていいでしょう。

自らにこの言葉を使う場合によく見られる形です。

「努力を要する」の英語と解釈

努力を要するを英語で表現すると、“require exertion”となります。

“exertion”「努力」を表しており、それが必要だという“require”と一緒に使うことで、「努力を要する」という意味で使うことができます。

「努力」“effort”とも表現できますが、この“effort”は多し軽い意味での「努力」で、「頑張る」という程度の意味です。

それに対して“exertion”は、もっと「真剣な意味での努力」が表現できる言葉なので、こちらを使う方がいいでしょう。

「努力を要する」の類語や類義表現

努力を要すると似た意味の言葉や表現です。

どれも「努力」を使っている似た表現です。

「努力が不可欠」(どりょくがふかけつ)

「努力を要する」よりきつい表現になり、「努力が絶対に必要だ」と言いたい時に使います。

これも、自分(たち)やそれ以外の存在のどちらに対しても使える言葉です。

「努力が足りない」(どりょくがたりない)

この表現は、「努力を要する」とほぼ一緒の意味だと考えていいでしょう。

やはり、対象を選ばずに使える表現で、「自分には努力が足りない」と自戒の為に使っている場面もまま見られます。