この記事では、「動揺」と「困惑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「動揺」とは?
「動揺」は「どうよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「不安定になりぐらぐらすること」という意味で、物が不安定で左右に傾くことを言います。
2つ目は「気持ちや心が不安定になること」という意味で、ショックを受けたりして気持ちの上で平静を失うことを言います。
3つ目は「社会的な秩序が乱れること」という意味で、それまでまとまっていた状況が乱れることを言います。
上記に共通するのは「不安定になる」という意味です。
「動」は「うごく」と読み「位置や状態が移り変わること」という意味、「揺」は「ゆれる」とも読み「ゆらゆら動くこと」という意味、「動揺」で「位置や状態がゆらゆらと移り変わること」になります。
「動揺」の使い方
「動揺」は「不安定になりぐらぐらすること」「気持ちや心が不安定になること」「社会的な秩序が乱れること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「動揺する・した」と使われたり、副詞として「動揺して」と使われたりします。
基本的に、物や人の心、秩序などがある刺激を受けて不安定になることに使われる言葉です。
「困惑」とは?
「困惑」は「こんわく」と読みます。
意味は「どうしてよいか判断がつかず迷うこと」です。
問題や悩み事が起きて解決方法が分からず、あれこれと迷ってしまうことを言います。
「困」は「こまる」とも読み「動きが取れず苦しむ」という意味、「惑」は「まどう」とも読み「心が何かにとらわれて正しい判断ができなくなる」という意味、「困惑」で「心が何かに取らわれてしまい、動きが取れず正しい判断ができなくなること」になります。
「困惑」の使い方
「困惑」は「どうしてよいか判断がつかず迷うこと」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「困惑する・した」と使われたり、副詞として「困惑して」と使われたりします。
基本的に、問題や悩みが生じてどうして良いか分からず迷うことに使われる言葉です。
「動揺」と「困惑」の違い
「動揺」は「物や人の心、秩序などがある刺激を受けて不安定になること」という意味です。
「困惑」は「問題や悩みが生じてどうして良いか分からず迷うこと」という意味です。
「動揺」の例文
・『こちらの質問に対して相手が明らかに動揺したのが分かった』
・『自動車事故の知らせを聞いて、彼女は激しく動揺していた』
・『船の動揺に必死にこらえていたが、結局船酔いしてしまった』
・『有名人の大麻による逮捕事件により、芸能界が大きく動揺した』
「困惑」の例文
・『彼は、彼女に一方的に結婚を迫られて困惑していた』
・『トラブルの対応を全て押し付けられて困惑する』
・『彼は突然リーダーに指名されて困惑した表情を浮かべた』
・『親戚から急に見合いをすすめられて困惑した』
まとめ
今回は「動揺」と「困惑」について紹介しました。
「動揺」は「不安定になる」、「困惑」は「判断できず迷う」と覚えておきましょう。