「千鳥足」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「千鳥足」とは?意味と使い方

この記事では、「千鳥足」の意味を分かりやすく説明していきます。

知らない言葉を、今すぐ調べていきましょう。

「千鳥足」とは?意味

千鳥足(ちどりあし)とは、お酒を飲みすぎて、あっちにフラフラこっちにフラフラ歩くこと。

危なっかしい足取りをあらわしています。

すたすたと上手く歩けない状態が「千鳥足」です。

もともと「千鳥足」には「千鳥の歩き方」という意味があります。

「千鳥」というのはチドリ科の、白と黒のかわいい小鳥のこと。

地面を歩くときに、右足と左足を交わらせる独特の歩き方をします。

このヨタヨタとした、あどけない歩き方が「酔っ払いの後ろ姿」に似ていることから「千鳥足」の言葉が生まれました。

忘年会や新年会の季節になると、ネクタイを頭に巻いてヨロヨロと歩くサラリーマンを多く見かけます。

ビールや焼酎などのアルコールを飲みすぎた、正気ではない状態です。

ゆっくりヨロヨロ歩く姿が「千鳥足」です。


「千鳥足」の概要

「千鳥足」という言葉は、昔からある古い言葉です。

鎌倉時代には「馬が勢いよく、駆け抜けるさま」を千鳥足と呼んでいました。

これは千鳥たちが空に飛び立つ際の羽音と、馬のパカパカという足音がよく似ていたからです。

その後、時代が流れるにつれて「千鳥足」の概念は大きく変わっていきました。

今では「千鳥足」というと、年末のサラリーマンの代名詞。

終電が近くなった、新橋の駅前でよく見かける光景のひとつとなっています。

「酒は飲んでも飲まれるな」という格言にある通り、何ごとも適量を心がけていきたいものです。


「千鳥足」の言葉の使い方や使われ方

「千鳥足」はこのように使います。

・『忘年会で飲みすぎて、千鳥足になりながら帰路についた』
・『金曜の夜更けの酒場は、千鳥足の酔っ払いで賑わっていた』
・『今夜は千鳥足になるくらい、たくさん飲もう!』
千鳥足とはビールやワインを飲みすぎてしまい、限界を超えてしまうこと。

理性を失って、フラフラさまよう様子です。

そのため泥酔した場合、あるいは「飲兵衛」を例えるシーンで使います。

「千鳥足」の類語や言いかえ

「千鳥足」と似た言葉には、次の単語もあります。

・酔っぱらう
・フラフラする
・酩酊
・泥酔
・酔いが回る
ちなみに酩酊(めいてい)とは、ほろ酔い状態を通り越して、めまいや吐き気に襲われること。

お酒による、不快な症状もふくみます。

また泥酔(でいすい)も同じように、泥のようになるまで飲むこと。

自分が誰なのか、分からなくなるくらい飲み潰れる様子をあらわしています。

このように理性がなくなる様子を「酔いが回る」といいます。

まとめ

「千鳥足」の意味と使い方をチェックしました。

「千鳥足」とは千鳥という鳥のように、フラフラと歩くこと。

酔っ払いのヨロヨロとした、おぼつかない歩き方をあらわします。

酒は百薬の長といいますが、飲みすぎには気を付けたいもの。

理性を忘れずに、楽しく飲みたいものです。

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