いまや死語?
かつてネット掲示板「2ちゃんねる」を中心に使われていたネットスラング「半年ROMれ」とはどういう意味なのでしょうか?
また、「ROMる」や「半年」にはどういう意味があるのでしょうか?
この記事では、「半年ROMれ」について分かりやすく説明していきます。
「半年ROMれ」の意味とは?
おもにネット掲示板をはじめ、オンラインコミュニティサイトにて、空気の読めないコメントやレスをしたユーザーに対して、「この場の空気や暗黙のルールが分かるまでは発言せずに眺めていろ」という意味で使われていたネットスラングです。
また、新しい参加者が少し前に完結した話題に関する質問をした際に「質問をする前に、自分で以前の会話やコメントを遡って調べろ」という意味でも使用されていました。
「ROMる」の意味とは?
“Read Only Member”の略で、ネット掲示板などでのユーザー間のやりとりや会話に参加せず、閲覧しているだけのユーザー(メンバー、参加者)を意味します。
“Read Only Menber”とは「ゲームソフト」や「CD」など、読み出し専用のメモリを表す“ROM”=“Read Only Memory”をもじった和製英語です。
“ROM”を疑似的に動詞になおして、「発言せずに閲覧だけしている」という意味の「ROM(ろむ)る」というネットスラングが生まれました。
「ROMれ」は「ROMる」の命令形となります。
「半年ROMれ」の「半年」の意味とは?
「半年ROMれ」の「半年」という時間に明確な定義はありません。
「お前には10年早い」の「10年」と同じで、大まかな時間の例えや強調の意味で「半年」が用いられています。
必ずしも「半年間眺めているだけにしろ」という意味ではなく、「この場の空気や暗黙のルールが分かるまで」という意味です。
逆に、さらに強調したかたちとして「一生ROMれ」や「1億年ROMれ」などで表現されるケースもあります。
「半年ROMれ」の盛衰
2000年代初頭にはネット掲示板をはじめ、インターネット上でよく使用されていました。
しかし、2021年現在では、使用されることは少なくなっており、「死語」に近い扱いとなっています。
「半年ROMれ」を使った例文
・『新参は半年ROMれ』
・『反論されてすぐ怒るようなやつは半年ROMれ』
・『何でここの人たちは攻撃的なコメントをしてくるの?』→『半年ROMれ』
・『○○について質問あるんだけど?』→『質問する前に半年ROMれ』
まとめ
「半年ROMれ」とは、おもにネット掲示板などで、空気の読めないコメントやレスをしたユーザーに対して、「この場の空気や暗黙のルールが分かるまでは発言せずに眺めていろ」という意味で使われていたネットスラングです。
2000年代初頭にネット上でよく使用されていましたが、2021年現在ではほとんど使用されることはなくなっています。