この記事では、「厚かましい」と「図図しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厚かましい」とは?
「厚かましい」は、遠慮という物を知らず、相手に対して遠慮をしないさまを言います。
「図図しい」とは?
「図図しい」は、ずけずけと物を言う様で、まったくと言ってよいほど相手の方に対して配慮せずにものをいうことです。
この言葉がさらに悪化しますと、「ふてぶてしい」という言葉になり、こうなると怖い物を知らなくなりもっとわがままにふるまう等配慮をしないどころか、相手に対して自分の方が上であると認識をしていきます。
「厚かましい」と「図図しい」の違い
「厚かましい」と「図図しい」の違いは物の言い方で、お願いベースであるか、相手に対して配慮せず自分の都合で相手に対してお願いするかにあります。
この場合、相手に配慮せずにお願いをするというのは実質命令です。
その為、「厚かましい」は要求としては通りにくいお願い、「図図しい」は、命令に近いお願いとなります。
「厚かましい」の例文
・『君は、本当に厚かましい人間だね』
この例は、君と呼ばれる対象者がお願いベースではあるが無茶な要求をしてくるが故遠慮をしないなと言われている例です。
まだ、この時点では、相手に対しては、恥を知らないなと思っているだけなので相手はあまり対象に対して激怒しているようには思えません。
「図図しい」の例文
・『君は、本当に図図しい人間だ』
この例は、対象となるものが相手の都合を考えない人間だと述べており、行ってしまえば自分勝手だと言っています。
このケースは、実はまだこれよりも上の状態が存在しており、「ふてぶてしい」という言葉に変わったらもはや相手はかなり激怒しています。
「ふてぶてしい」は相手の上下関係を無視したうえで対象者に命令することにあるため、よく「ふてぶてしいやろーだ」というう言葉がありますが、あれは、相手が例え犯罪者であっても自分の方が上であるということで相手が犯罪者でも命令していることになるが故、かなり危ないことをやってのけているのです。
まとめ
「厚かましい」と「図図しい」の違いは、お願いベースで遠慮をしないことであるか、命令ベースで自分勝手であるかです。
実は、これよりもひどいものが「ふてぶてしい」でこっち側は、命令ベースでかつ相手よりも立場が上であるから命令しても許されるという考えで成り立っています。
その為、よく、「ふてぶてしい野郎だ」というセリフがありますが、あれは、自分の方が上だから命令してもよいという人物に対して激怒しているか、呆れているかのどちらかになり時代劇などにおいては、無鉄砲な馬鹿者に対してボス核の人物が良く言うセリフです。
その為、「厚かましい」と「図図しい」はまだ、人によってはですが許される行為ですが、「ふてぶてしい」だけは別格で恐らくですが、この「ふてぶてしい」という態度だけは許されない態度になります。