この記事では、「原本」と「原義」の違いを分かりやすく説明していきます。
「原本」とは?
「原本(げんぽん)」とは、「謄本・抄本などの元になっている文書」や「翻訳・要約・抄録などをする前の段階にあるオリジナルの文書」を意味している言葉です。
「原本」とは、「一定の事項を常に正しく表示するため、確定的かつオリジナルなものとして作成された文書」のことです。
「原本」には、「物事の本質を生み出している根本・事物の大元」の意味もあります。
「原本」の使い方
「原本」の言葉は、「コピー(複製)する前のオリジナルの文書」や「謄本・抄本などの元になっている文書」を意味して使う使い方になります。
「原本」は、「物事の根本的な内容・大元の意味」を指して使われることもあります。
例えば、以下のような例文で使えます。
「抄本と原本との異同を調査しました」
「通常の手続きでは、抄本・謄本は取り寄せられても原本は取り寄せられません」
「原義」とは?
「原義(げんぎ)」とは、「その言葉が最初に持っていた元々の意味」や「ある言葉が最初の段階から本来的に持っている意味・本意」を意味しています。
「原義」の表現には、「ある言葉が現在持っている意味とは異なる、最初に持っていた意味がある」というニュアンスが込められています。
「原義」の使い方
「原義」は「哲学の原義は知を愛することを示すギリシア語にあります」のように、「その言葉が元々持っていた意味・ある言葉が最初の段階で持っていた本来の意味」を指して使うという使い方になります。
例えば、以下のような例文で使えます。
「ネットスラングの原義を調べると意外な発見があります」
「さまざまな言葉の原義に当たることで、現代の意味とは異なる意味についても知ることができます」
「原本」と「原義」の違い!
「原本」と「原義」の違いを、分かりやすく解説します。
「原本」と「原義」は言葉の音の響きだけは似ていますが、それぞれ全く異なる意味を持っています。
「原本」とは「一定の事項を正しく表示するために、確定的かつ一義的なものとして作成された文書(抄本・謄本・複製などに対するオリジナルの文書)」を意味していますが、「原義」のほうは「その言葉が元々持っていた意味・その言葉の最初の意味(本来の意味)」を意味しているという明らかな違いがあるのです。
例えば、「公的書類の原本を取り寄せる」とは言いますが、「公的書類の原義を取り寄せる」にすると意味が通じない文書になります。
逆に「四字熟語の意外な原義を知りました」という文書も、「四字熟語の意外な原本を知りました」に言い換えることはできず、意味不明な文書になってしまうのです。
まとめ
「原本」と「原義」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「原本」は「謄本・抄本に対して元になっている確定的な文書」や「翻訳・複製・抄録などをする前のオリジナルの文書」を意味していて、「原義」は「その言葉の元々の意味(本来的な意味)」を意味している違いを挙げられます。
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