この記事では、「参考」と「参照」の違いを分かりやすく説明していきます。
「参考」とは?
何かを行う際、他人の意見や他の事例、死霊などを引き合わせみて、自分自身の考えを決める手掛かりにすることを意味する「参考」。
また、手掛かりにする材料自体を示す言葉となります。
何かをまとめる際、自分だけでは足りていないと思われる場合、インターネットをはじめ、本やテレビ、などで調べ手掛かりにすることを「参考」と言います。
「参考」の類語には、「引用」や「例」、「コンサルテイション」、「引合い」、「基点」、「目安」などがあります。
「参考」の使い方
「参考」の場合、何かを「参考にする」といった使い方のほか、「参考文献」や「参考資料」、「参考書」、「参考価格」、「参考までに」などといった使い方もあります。
「参照」とは?
「照らす」という言葉を用いる「参照」。
意味は、照らし合わせて参考にするとなります。
物事において、より理解を深めるために、既にある資料や他人の知識、意見などといった情報と自分の意見、考えなどと照らし合わせ、より理解を深めるといった意味となります。
「参照」の類語には、「検索」や「調べる」、「コンサルテイション」、「レファレンス」、「引合い」などがあります。
「参照」の使い方
「参照」の場合、何かを「参照する」といった使い方のほか、「下記参照」や「ご参照ください」などといった使い方となります。
「参考」と「参照」の違い
目的に応じて適した使い分けが必要となる「参考」と「参照」。
もともと、「参照」には、「参考にする」といった意味が込められており、自分の考えや出た結果などの数値が妥当であるのか、事実なのか、といったことを何かと照らし合わせ照合するといった意味があります。
そのため、「参照」のほうが、「参考」よりも明確な目的があることとなります。
「参考」の場合は、自分の考えをより深くするためや確実なものにするために資料やほかのデータなどを見て確認するといった意味が強く、「参照」に比べ「参考」の方が、幅広い用途で用いられる言葉となります。
「参考」の例文
・『ご参考までに、こちらの資料をご確認ください。』
・『事前に参考資料を準備し、会議に備えました。』
・『必ずレポートの最後には、参考文献を記載するように。』
・『何か、良い参考書がないか先生に聞いてみました。』
「参照」の例文
・『お手元の資料をご参照ください。』
・『詳細については、添付させて頂いたお手元の資料を参照して頂けたらと思います。』
・『これからのご説明の際には、お配りした別紙をご参照ください。』
・『先生が、この本を参照にすると良いと教えてくれました。』
まとめ
このような違いがある「参考」と「参照」。
以上のような違いを踏まえ、この場合、「参考」が適しているのか、「参照」が適しているのか、検討し使い分けることが大切です。