この記事では、「又は」と「及び」の違いを分かりやすく説明していきます。
「又は」とは?
「又は」は、どちらか1つを選ぶ際に用いる言葉です。
しかも、そのどちらかに値するものは、似通ったものとなります。
誰が見ても全く違うものに対し「又は」を用いることはありません。
同じような意味を持つ言葉には、「もしくは」と「あるいは」があります。
また「又は」は英語で「or」です。
「もしくは」も英語で「or」、「あるいは」も英語で「or」と表し、英語では、「又は」も「もしくは」も「あるいは」も同じ意味として捉えられています。
「又は」の使い方
「又は」の使い方の基本は、「A又はB」といった使い方です。
「A又はBからお選びください」や「A、B又はC」など複数を示すことも可能です。
また、「又は」の場合、句読点の付け方が難しくなりますが、句読点は基本、「又は」の前に付けることとなります。
「及び」とは?
「及び」は、複数の事柄などを並列し挙げるほか、別の事柄を付け加える際に用いる言葉となります。
なにかを付け加え言及するといった意味が「及び」にはあり、同じ内容のことを何度も繰り返し説明する際に「及び」を用いる事で、1回の説明で済ますことができることになります。
同じような意味を持つ言葉には、「並びに」や「そのうえ」、「達して」、「かつ」などがあります。
また、「及び」は英語で「and」です。
「及び」の使い方
「○○と■■」といった形での使い方となる「及び」。
そのため、「A及びB」といった使い方が基本となります。
また、句読点においては、「及び」の場合は、2つのみの場合、句読点を付けずに用います。
ただし、3つ以上のものを比較する場合は、「A、B及びC」といったような形で句読点を用います。
「又は」と「及び」の違い
接続詞となる「又は」と「及び」。
「又は」は英語で「or」となることからもわかるように、何かを比較する際に用いる言葉となります。
その一方、「及び」の英語は「and」です。
そこからもわかるように、何かを並べる際に用いる言葉となり、その点が大きな違いとなります。
「又は」の例文
・『今日のランチは魚焼き定食、又は生姜焼き定食からお選びください。』
・『こちらの会場へは、最寄り駅から徒歩、またはバスをご利用ください。』
・『こちらのセットメニューでは、パン、又はライスをお選びいただけます。』
・『私は、大学又は専門学校への進学を希望します。』
「及び」の例文
・『今回のイベント担当は、総務部及び経理部です。』
・『今回、演奏してくれるメンバーは、栄太君、美恵さん、及び一郎君です。』
・『それでは、担当者及び責任者よりお話させて頂きます。』
・『私が受験する大学の受験科目は英語及び数学です。』
まとめ
以上のように、「又は」と「及び」には、接続詞といった共通点しかなく、適した使い分けが求められる、そんな言葉となります。