「ユーモア」と「ジョーク」の違いとは?分かりやすく解釈

「ユーモア」と「ジョーク」の違い違い

この記事では、「ユーモア」「ジョーク」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ユーモア」とは?

まず「ユーモア」の語源ですが、ラテン語のhumorで体液という意味です。

これはかつて、人間の気質は体液が左右すると考えられてきたからとのことです。

現代での意味は、人を和ませるようなおかしさ。

上品で笑いを誘う言動。

似た言葉に「ウィット」という言葉がありますが、これは知的な笑いを意味しています。

それに比べて「ユーモア」では人間を包括的にとらえている言葉です。


「ユーモア」の使い方

よく使われる使い方として、「彼はユーモアがある」などといいます。

彼は人の心を和ませるような気質や才能をもっている、という意味です。

「父親はユーモアが通じない」は、誰かが和ませるようにわざとやっている行動の意図を理解せず、父親は笑いを楽しめないでいる状態のことです。

「その話はユーモアに富んでいた」話のなかに人の心が和むような笑いがたくさんあった、また話の内容自体が笑えるような面白いものだったという意味です。


「ジョーク」とは?

「ジョーク」の語源は英語でjokeラテン語でjoc usこれは冗談、笑える小話の意味です。

現代の日本においてもおおむね同じ意味合いで使われています。

笑いや冗談、悪ふざけといったものです。

西洋人にとって、東洋人は一般的にジョークを解さない傾向があるようですが、どの人種においても第二言語を使って笑いが理解できるようになるまでには多くの学習時間と使用期間を必要とします。

“アメリカンジョーク”“ブリティッシュジョーク”といわれるように各国々の独特な笑いのセンスがありますので、他国の人が馴染めるようになるには時間が必要です。

ジョークの場合は相手を笑わせることが目的で話します。

また仲間内での結束を深めたりコミュニケーションの手段として使われることもあります。

日本ではジョークは冗談とほぼ同じ意味で使っています。

ただ冗談はもとからふざけているという意味合いがあります。

笑いながら発言したりする場面が多いように感じます。

「ジョーク」の使い方

ではジョークの使い方を見て行きます。

「彼は初デートでたくさんジョークを言った」デートの相手が自分をたくさん笑わせようとして面白い話をしてきた、ということです。

「その人を馬鹿にするジョークは笑えない」誰かを馬鹿にするような発言をして人を笑わせようとしたが、相手は馬鹿にされた人の気持ちを思って笑えなかった、ということです。

「ユーモア」と「ジョーク」の違い

「ユーモア」は内容的に他の人を馬鹿にしたりということがなく配慮があります。

人を笑わせるというよりも、その場を和ませたりよい雰囲気にすることが目的で話すことが多いです。

また「ジョーク」は必ずしも受け手の反応を考慮しているわけではなく、下品な場合や他の人が傷つくこともあります。

ブラックジョークという言葉がありますが、これは倫理的に避けるべきはずのタブーを含んだ内容のジョークのことです。

まとめ

「ユーモア」「ジョーク」も面白さを言葉にしたものですが、微妙に発言する目的が違いました。

「ユーモア」「ジョーク」も場面によって使いこなせるとかっこいいです。

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